いわきD&D同好会のブログ

福島県いわき市で活動しているTRPGサークル“いわきD&D同好会”の紹介ブログです。〈ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)5版〉と〈新クトゥルフ神話TRPG〉をプレイしています

例会レポ 第24回:2019年12月14日(土)

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本キャンペーンの重要なパートとなる今回のシナリオは、今年制作していたダンジョンパーツ類をふんだんに使った豪華仕様に致しました!!v( ̄Д ̄)v イエイ

参加者は、Nさん、Kさん、Sさん、小①Aさん、そしてMaster。

DMは、リーダーMasterが担当。

プレイ時間は、9時30分~17時00分でした。

 

PCのパーティ構成は次の通りで、全員7レベル冒険者です。

 ・NさんPCウィザード・モラウ(ヒューマン)

 ・KさんPCパラディン・シルヴァー(ヒューマン)

 ・小①AさんPC(に昇格した)ファイター・ダングリム(マウンテン・ドワーフ

 ・SさんPCドルイド・セロン(ヒューマン)

 ・NPC(TさんPC)ファイター・ナット(ヒューマン)

 ・NPCローグ・エレヴァン(ハイ・エルフ)

 

連続ストーリー物キャンペーンと言うことで、前回のストーリー(例会レポ:第21回参照)の終わり部分からすぐつながる形で今回は始まります。

 

ローブを身にまとった謎の初老女性の手助けで、ドラウ達の追っ手から逃れられたPC一行。地下水湖を、次なる目的地ドゥエルガルの砦兼鍛冶場に向けてボートを進めます。そんな中、正体を現してきた謎の女性は、なんとウルガ修道院ニーチェ修道院長でした。

様子を見ても怪しげなところはなし。よくよく話を聞けば、彼女は例の古城を修道院に改築したその頃に、もともと古城に隠れ住み着いていたらしい何者か(フードで顔は見えなかったが、どうやらその仕草からして女性らしい)がいることに気が付き、その後をつけたそうです。修道院の真下にあった地下区画やポータル、そこからワープした鉱山奥の地下施設やポータル、再びそこからワープした先であるこのアンダーダーク(鉱山奥の地下施設で、使用不可能にされてしまったもう一方のポータルは、アンダーダークにつながっていたのだ!)。点々とここまで後をつけていたことに気が付かれ、恐ろしくなり逃げ出したが、その際にアンダーダークに迷い込み帰れなくなってしまったとのこと・・・。

その後は、偶然知り合った、地上を捨ててアンダーダークに住み着いたという地上人達と知り合ったり、一獲千金を狙う冒険者達と知り合ったり、そして彼女の信仰する神の御加護もあり、なんとか細々と生き続けてきたそうでした。

 

PY達「あの鬼女はニーチェ修道院長に化けていたニセモノだったのか・・・。今でもその存在を追い続けているドラウ達が言う〈あいつ〉というのが、この本物のニーチェ修道院長がかつて後を付けた人物で、彼らが今も追っているという以上、既に倒した鬼女はボスではない・・・ということ・・・。ん・・・てことは、あの修道院地下区画に放置されていた女性の白骨化した遺体は誰のものだったんだろうか・・・?」

 

いくつかの点と点が結びつき、PC達が謎に思っていたことの一部が解き明かされます。しかし、まだすべての謎が解明されたわけではありませんでした。

話し込んでしまっていた一行は、地下水湖の対岸が目前に近付いて来ていたことにハッと気が付きました。ドゥエルガル砦兼鍛冶場から放たれているらしい松明の明りが見えたのです。

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エイの様な捕食者が「エイ!」とばかりにボートを転覆させます。

その時、油断していた彼らを、アンダーダークの捕食者クローカーが襲いました。不意討ちを受け、ボートは転覆、全員、地下水湖に投げ出されます。対岸間近だったことでなんとか岸まですぐに泳ぎ着きますが、落ち着く暇なくクローカーとの戦闘となりました。

 

なんとか倒すことに成功しますが、メンバーを確認すると、ギャルドン警備隊長、そして流れ者の農夫マヤンの二人の姿がどこにもない?!

 

Sさん「ワオッ! これはヤヴァイ!! 急いで手分けしてあちこち探してみます!!」

 

冒険者達は慌てて探しますが、結局、発見できませんでした・・・。Σ(゚д゚lll)ガーン

 

ここはアンダーダーク。うかうかしていると、他の捕食者が次々にやってくるかも知れない。拉致されたディアベル嬢とブタ3匹の救出も行わなくてはならない。目的地は了解しているはずだと、二人の無事と後々合流できることを祈りつつ、PC達はニーチェ修道院長を伴い、ドゥエルガル砦兼鍛冶場へと再び向かいだしたのでした。

砦そばの船着き場にひと気はなく、そこから延びる荷馬車が通った車輪の後は、明らかに丘の上にそびえ立つ砦の巨大な出入口に続き、そこで途絶えていました。ディアベル嬢達は間違いなく、あそこに連れ去られたのだ・・・。

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アンダーダークの暗黒の中に現れたドゥエルガル砦。

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出入口の巨大ホールにある謎のアーチ。PC全員興味津々。けど、これは一体なんなのか?(答えは最後の方で)。

ドゥエルガル砦は出入口の巨大ホール(奥に謎のアーチがある)を中心として、全部で4つの区画にわかれているようでした。同じ建物内でも4つの区画は巨大な壁で分断されており、行き来するには、巨大ホールを介せねばならないようなのです。

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「置いてけ~ッ! 置いてけ~ッ!」

まずは、西側の扉。鍛冶場の様子が描かれた彫刻がなされているこの扉の奥の探索をするPC達。

鍛冶場で構成されたここは、ドゥエルガル達に作り上げられた素晴らしい武具(なんと一部に魔法の武器や防具がッ!!)が大量に保管されており、PC達は、これは好都合と自分達に見合う魔法の武具を入手しました。V( ̄Д ̄)v イエイ

ところが、それを守るべくドゥエルガル達が設置していたゴーレムが「置いてけ~ッ、置いてけ~ッ!!(怒)」と怒り暴れ出し、戦闘に。

PC達は機転を利かし、2体目については追いかけっこをする形でうまく出入口ホールへと逃げ帰り、事なきを得たのでした。

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ウクライナダンジョン製品のベットがドゥエルガルさん達に大人気!(違ッ)

この区画を調べた結果、他に気になったのは、ひと気のなさと、医務室のベットに横たわっていた死にかけたドゥエルガル達。どうやらこの砦はドゥエルガルやドワーフにだけに感染するらしい流行り病が蔓延しているらしいことを冒険者達は知ります。

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いきなりまたの謎展開。逃げ出してきたクリーチャーは何者なのだ???

次に東側の扉。ドゥエルガル達が何人もつどい、テーブルを囲み酒を酌み交わしている彫刻がなされている扉に向かおうとしたところ、突然、出入口が勢いよく開いて、中から、一見するとオーク風の謎のクリーチャーが飛び出してきたのでした。腰にタオルを巻いただけの姿で、その表情は悲壮感が漂っています。

 

ドゥエルガル兵士a「あいつはもう元には戻れん・・・薬の調合の失敗だッ!」

ドゥエルガル兵士b「殺してしまえ! 役に立たない上に、逃げ出したのだからなッ!」

 

そのクリーチャーを追いかけてきたドゥエルガル兵士が彼に雨のように矢を射かけて殺してしまいます。

事情は分かりませんが、ホールにいたPC達に気が付いた彼らは侵入者を抹殺すべく、PC達に戦闘を仕掛けてきました。しかし、そのドゥエルガル達も病に侵されているようで、それほど手ごたえなく地に伏せることになります。

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グーグルマップの航空写真モードによると、この区画、どう見てもひとつだけ気になる構成の部屋がありますよね?

東側の区画は一般生活に使われている部屋が多かったのですが、その中に場違いな研究室のような部屋を発見しました。捜索した結果、どうもドゥエルガル達は、クリーチャーである“何か”を“何か”に変身させたり元に戻す薬を作り上げており、更なる効果を発揮させる為に改良実験をも行っていたらしい(記録から、その変身にかかる時間を短縮させる効果を生み出そうと改良を重ねていた模様)。

で、先ほどの半裸のオークの様なクリーチャーは、その実験に使われ、失敗した挙句に殺されてしまったようだったのです。

PC達はくまなく捜索した結果、“元々の完成させられていた薬品”(改良前のちゃんとしたモノ)を2本見つけ、何かの役に立つかもと懐に仕舞い込みました。

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PY全員「この区画の構成、絶対ヤヴァイよね。DM狙ってるよね。みえみえ三重県だよね」」

次なるは北東の扉。数人の兵士達が足並みをそろえ整列し行進している彫刻がなされている扉の奥に挑む一行。

ここは兵士の宿舎で構成された区画で、そのいくつかのベッドには病に倒れ、もう程なくして死ぬであろう容態にまで陥っているドゥエルガル達がいたのでした。

区画奥に進もうとする冒険者達は、この区画を守るゴーレム発動の罠にかかり、逃げ道をふさがれた狭い通路にてゴーレム達と戦闘になります。

 

DM「攻撃! コロコロ・・・ダイスの目は1だ!? 失敗!」

小①Aさん「攻撃! コロコロ・・・ダイスの目は1!? 失敗しちゃった!」

Sさん「攻撃! コロコロ・・・うーん、ダイスの目は1!? 失敗! 続くなぁ~」

Nさん「攻撃! コロコロ・・・まだまだーッ、私もダイスの目1ですよ!?」

 

前回とは似て異なる、全員出目1の連発、が炸裂で皆大笑い。( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽ

 

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「ブヒ♥ブヒ♥」人懐っこい2匹のブタちゃん達を発見。間違いない、こやつらはあのブタちゃん達だ・・・!

ゴーレムを倒し、奥の部屋にたどり着くと、そこには連れ去られていたうちの2匹のブタ達が家畜部屋に捕らわれていたのでした。

 

PY一同「田舎者娘のマヤンがいたら喜んだだろうなぁ・・・(寂)」

 

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霊廟の区画と言う以上に、死に至る流行り病に支配された砦の静けさにより、不気味さ通常の100倍増しに感じられています。

最後に、北西の扉。霊廟の風景の彫刻がなされている扉へ向かう一行。

すると出入口が半開きになっており、そこにこの砦の長たる身なりのドゥエルガルが一人、倒れて死んでいたのでした。先ほどまではいなかったので、冒険者達が手前の区画を捜索している間に、出てきたと思われます。その様子からこの者も流行り病にかかっており、中から出てきたところでちょうど力尽き、こと切れたようでした。

この区画にあった砦長の部屋で、冒険者達は重要なことが書かれてある日誌を発見します。そこには次のような情報が収められていました。

 

1)この砦のドゥエルガル達は、〈はぐれられた御方〉(これが最終的な黒幕と思われる)に魅入られ、その者の支配下にある。その人物には、有能なる片腕〈美しく太った御方〉という人物もおり、基本的には後者が色々なところに顔を出し、指示を出している。

2)〈はぐれられた御方〉はアンダーダークのこの一帯ならびに地上世界侵攻の為に、鉱山奥の施設でモンスターを飼育調教したり、武装兵団を作るべくこの砦兼鍛冶場で様々な武具を製造していた。

3)武具製造の手伝いをさせる為、〈美しく太った御方〉が地上世界から優秀な鍛冶職人ドワーフをさらってきては、この砦に連れてきてくれる。地上世界の民にこちらの存在や計画を悟られぬよう、「ドワーフは“ブタ”に変身させて」砦まで移送することになっている。

4)今回、〈美しく太った御方〉が拉致してきたドワーフを輸送する途中で、ドラウ達の思わぬ奇襲を受け、予定が大幅に狂った。馬車で逃げ続けている人間の娘と生き残っているブタを救い出し、砦に連行せよ。ブタは砦内に、娘は馬車ごと出入口にあるポータル(地上世界につながっている)に連れて行き、脱出させろ。これは〈はぐれられた御方〉からの命令である・・・という指令がついこの間あたりに下されていた。

 

PC達「・・・う、ということは、俺達がダガーフォードまで運ぶのを手伝っていた、このブタちゃん達が、いろんなところで行方不明になっていた・・・、しかも俺達が探していた、ドワーフだった・・・と?!」

PC達「さっきのオーク風の殺されたクリーチャーも、ブタちゃんにされていたドワーフが元に戻り切れずに殺されてしまった・・・と?!(残り3匹のうちの1匹?!)」

PC達「前回、ドラウがブタを憎んでいたり、殺していた理由って、ブタ嫌いなんじゃなくって、ドゥエルガル砦で奴隷鍛冶職人として利用される前に殺してしまい、ドラウにとっても不利な状況を生み出さないようにしていたってことか・・・!」

 

PC達は目の前にいる2匹のブタに、研究室から持ち出してきていた薬品を、1本ずつ飲ませてみたのでした。少し様子が変わったような気がしますが、特に変身する気配はありません。研究室にあった記録の内容からして、戻るまでに時間がかかるのか???

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みんなして普通に接していた一見関係なさそうな人物こそが・・・的な展開キタ━(゚∀゚)━!

霊廟区画の奥に、不可思議な扉があったのですが、どうしても開かない。仕方ないので一旦、大ホールに戻った一行の前に、突如、ボート転覆の際に離れ離れになってしまっていた流れ者の太っちょ農夫マヤンが現れました。

 

Sさん「( ^ω^)おっ、マヤン、生きていたのか・・・!」

 

すると彼女はニタリとした笑みを浮かべ(一同「(´・ω`・)エッ?」)、その本性を現してきたのでした。実は彼女こそが本ボスの片腕として動いている〈美しく太った御方〉その人だったのです。しかも、その正体はデヴィルだったのでした…!! 彼女の放つ異様な臭いのゲップが大ホールに充満すると、死んでいたドゥエルガル達がゾンビ化して生き返り、一緒になって襲い掛かってきます。

冒険者達の必死の抵抗ならびに、SさんPCドルイド・セロン(ヒューマン)の召喚したピクシーの〈ポリモーフ〉呪文で猫にさせられてしまった〈美しく太った御方マヤン〉は、「憶えておいで、この仕返しはきっとするからねッ!!」と逃げ去りました。

 

PC一同「中ボス追い払い、砦を攻略したけど、この先、どうしたらいいんだ・・・???」

 

大ホールのポータルの起動の仕方はかいもく見当がつかず、冒険者達は途方にくれます。

するとそこに、先ほどどうしても開かなかった霊廟奥の頑丈な扉からやってきたらしい、病で死にかけているドゥエルガルが一人やってきました。見れば、見覚えがある顔で、彼はドラウ小砦の牢屋に捕らわれていた――偶然とはいえPC達が牢屋から助け出して逃がした――あのドゥエルガル兵士だったのです。

「そのポータルは、〈はぐれられた御方〉、〈美しく太った御方〉、そして死んでしまったここの砦長しか起動させられない。・・・しかし、地上へ出る他の方法がこの砦にはもうひとつある。それは霊廟奥の区画に隠されている秘密の洞窟をどこまでもどこまでも上に進んで行くことだ。オレは誇り高き戦士だ。一度受けた恩は必ず返す。嘘はつかない。外へ出たいのなら、そこを進んで行くことだ。ただ、気を付けろ、途中にドラゴンがいると言うことだ・・・」

行く当ても、そして他に地上へ帰る手段もない冒険者達は、彼の言葉を信じ、本物のニーチェ修道院長、そしてドワーフと思われる変身させられている生き残りのブタ2匹を連れ、その洞窟へと挑むことになったのでした。

 

今回の展開で、冒険者達が関わってきた今までの冒険に隠されていた謎の全貌が徐々に見えてきました。

冒険者達は無事に地上世界に帰還できるのか? ディアベル嬢はなぜ助け出され、先に地上世界に戻されたのか? 今回の事件の黒幕である〈はぐれられた御方〉、〈美しく太った御方マヤン〉達の陰謀はどこまで進められてしまっているのか? ブタ2匹は無事にドワーフに戻れるのか? 話はまたまた次回へと続きます。

 

今回の経験点は一人3933点。報酬はひとり3000GPと、ほぼそれぞれが魔法の武具関係をひとつずつ入手! 皆さん、ホクホク顔でした。

〈余談〉

「シナリオの舞台すべてをテーブル上にミニチュアで再現する」を初めてやってみました。――いやぁ、壮観壮観!!

用意している中、見学していたうちの子供達も大興奮!!!

いつの間にか勝手にテレインや小道具が追加されていました(?)。

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あれ、こんなん配置したっけかな・・・まぁいいか・・・(・・?