いわきD&D同好会のブログ

福島県いわき市で活動しているTRPGサークル“いわきD&D同好会”の紹介ブログです。〈ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)5版〉と〈新クトゥルフ神話TRPG〉をプレイしています

例会レポ 第30回:2022年11月27日(日)

2年と言う長い休み期間を経て、ようやくサークルの再開です

今回の参加者は、Nさん、Sさん、小④A子さん(←前回の例会時は小②だった!)、K子さん、そしてMasterの計5名。

DMは、リーダーMasterが担当。

プレイ時間は、9時30分~15時00分でした。

 

PYの持ちキャラである、PC達の名前やクラス、そして冒険者パーティ編成(役割分担)は次の通り。全員3レベルキャラになります。

 

◆前衛(近接攻撃班)

 小④A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)

 K子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)

◆補助(回復&補助魔法班、近接攻撃の第2班)

 NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ

 SさんPCバード・ヨーリオン(ドラゴンボーン)

 

――2年ぶりのプレイと言うことで、“改めてのルール確認“や“TRPGの遊び方の復習“なども行いたい為、今回は単純明快な内容の、初級レベル冒険者向けっぽいシナリオを用意してみたものです――

 

 

■シーン1.山中の野営にて

DM「君たちは冒険を求めて相変わらず旅を続けています。今日も山岳地帯を旅している真っ最中。ある日のこと、山道の途中、陽が暮れかかったことから野営をすることにしました。用意を始めていたところ、キミたちが向かおうとしている方角から、金色長髪の若いハーフエルフの吟遊詩人の青年がやってきて、声を掛けてきます。『これはこれは皆さん、ご様子から察するに、旅を続けている勇敢な冒険者さんご一行とお見受けしました。私は旅の吟遊詩人ブランと申します。この一帯の見物をして、数日過ごして来ました。夜は寂しく一人でキャンプの日々。今宵は宜しければ皆さんとご一緒させていただけませんか? お礼に私が見聞きしてきた面白い話を聞かせて差し上げますので・・・』。害もなさそうな青年と感じたので、キミたちはその話に乗ることにします」

 

超久しぶりのプレイと言うこともあってか、PYの皆さん、やや緊張気味で、うなずくのみ。

 

DM「吟遊詩人ブランの話は暇つぶしにはなるけれども、どれもこれもどこかで聞いたようなものばかりで、目新しい物や興味を引くようなものはない感じですね」

SさんPCバード・ヨーリオン(ドラゴンボーン)「一応、話はそれとなく聞き続けておきます」

DM「ハイ。するとですね、夜も更けて来た頃、ネタも尽きたのか、最後に彼はこのような話題を口にしてきました。『そうそう、2日前のことです。先程お伝えしましたように、この一帯をグルグルと見て回っていたのですが、一人の男と出会いました。若いハーフリングの男でしてね。巡礼をしてこの国の各方面を歩いている信心深い信者、と、自己紹介していましたが・・・ありゃウソだ。盗人(ぬすっと)、泥棒の類ですよ! 話のはしはしに、古代神殿の秘宝だの、祀られている聖なる品物だの、その値打ちはだの、そんな話しかしないのですからねぇ。なんでも、あなた達がこれから行こうとしている方角、森の奥に古戦場跡があるとかで、そこにある祠に向かうと最後に申しておりましたよ」

PY一同「古・・・戦場・・・?」

DM「ハイ。昔、戦争があった場所の跡地のことですね。では、何か情報を知っているかどうか、難易度15で、能力値の〈知力〉もしくは技能の〈歴史〉、どちらか好きな方で判定してください」

PY一同「わかりました~」

 

一同、ルールを忘れかけている人のフォローに当たりながら、行為判定の20面体ダイスを振ります。

 

SさんPCバード・ヨーリオン(ドラゴンボーン)「20の目! しょっぱなからクリティカル!(⤴)」

K子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)「あ、私も20で、クリティカル!(⤴)」

NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「普通に成功!」

小④A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「あちゃ~・・・1の目じゃん・・・(⤵)。失敗・・・( T∀T)」

 

DM「ふたりクリティカルで、半数以上成功ですか?! なんだ、それなら、『ああ、あの話ね!』『知ってる知ってる~!』『つか、普通みんな知ってるよ、その話』みたいな感じですかね」

一同「(大爆笑)」

DM「古代の時代、いにしえの魔神の軍勢と、人間の軍勢の合戦が行われたと言う古い古い古戦場跡がこの先にあると、昔話などで聞いたことがあります。人間の軍勢が勝利したのだが、魔神軍勢の邪悪な魂は滅びておらず、復活しようとした。それを鎮め、死の眠りにつかせるために、聖なる力を与えられた“鎮魂の宝玉”なる魔法の玉が納められた祠が建てられ、亡者たちはその地に眠らされ封印されたのだという。確か、その人間の軍勢の末裔たちがいると言うこの近辺の町から、今なお年に1回、“鎮魂の儀式”を行う為、選ばれた僧侶がひとり使わされるとかなんとか・・・。それに確か、噂で聞いた話では、その儀式が行われるのって今頃だった気がします」

SさんPCバード・ヨーリオン(ドラゴンボーン)「我々も、特に目的があるわけでもないし、その古戦場の見物にでも行きますかね?」

NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「儀式が行われるなら、儀式に使われるだろう酒を舐めるくらいはできるかね?」

SさんPCバード・ヨーリオン(ドラゴンボーン)「儀式が執り行われ、終了したなら振舞われるのでは?」

DM「(・・・え・・・?)」

NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「そうか!? よし、なら行こう!」

PY一同「(爆笑しながら、行くことに賛成する)ここから、どれくらいかかりますか?」

DM「この山道を進み、途中から森に入れば、大体3~4時間くらいで着けますよ。詳しい場所までは知りませんが、これまでに聞いた噂話を元に行けそうな気がします」

 

冒険者一行は、陽が登ったら古戦場跡に向けて出発することにしました。

 

 

■シーン2.崖下の僧侶

DM「翌日、冒険者たちはあまりの寒さに目を覚ましました。天候は悪く、どんよりとした曇り空。しかも冷たい風が吹いてきてます(アプリの効果音集から、風の音を出すDM)。先日まではあんなに天気が良かったのに・・・。朝食を済ませると、町に向かうと言う吟遊詩人ブランと別れ、キミたちは古戦場跡を求め山道を進み始めたのでした。快適とは言えない天候の中、歩き出して2時間も経った頃でしょうか・・・」

 

DMは、バトルマップに再現された山道の端の方にPCのフィギュアを並べます。そしてPY達に、難易度15の、技能〈知覚〉判定を求めました。結果、半数以上が成功したので、何気ない風景の中に異常が発見されたことを告げます。

PC達から見て、もう少し前に進んだあたり(マップの山道の真ん中)、そこの様子がおかしいのです。向かって右側が下に続く緩やかな傾斜の崖になっているのですが、ややぬかるんでいる道に出来ている馬車の車輪のわだちであるふたつの筋が、よく見ればその崖の下に向かって伸びて途切れている―――。

 

PY一同「(話し合い)ひとまず、崖の手前、そのぬかるみ辺りまで進み、わだちを見てみます。いつ頃できたものとか、わかりますか?」

DM「つい今しがたできた物っぽいことに気が付きます」

NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「・・・!? では、他にも何か痕跡みたいのあります? 例えば足跡とか・・・」

DM「あります。獣、例えていうと犬っぽい足跡の様なものが見受けられました。数体ぶんですね」

NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「武器を構えて崖下を覗き込んでみます」

SさんPCバード・ヨーリオン(ドラゴンボーン)「馬車が、獣系モンスターに襲われるようなトラブルに見舞われた? 一緒に行って、様子を窺います」

 

ふたりは10数メートル下の木々や草むらの隙間から、何かが見えることに気が付きます。一台の馬車がひっくり返り、木箱などの荷物が散乱。引っ張っていた馬は死んで横たわっている・・・。

更に注意深く観察すると、馬車の上には、おそらく転げ落ちたことから重傷を負ったのだろう痛々しい姿の、人間の僧侶らしき男性が棒切れを持って立っていることを知りました。そして軍用犬のような武装した犬が数匹いて取り囲んでおり、僧侶は必死になってその犬達を追い払おうとしているのです。

様子を窺っているうちに、軍用犬達が冒険者達に気が付きました。物陰から見えるように姿を現した獣は、どうみても普通の犬や軍用犬ではありません。まるで、大昔の戦争の時に使われたような古い犬用の戦闘装備を身にまとう、半分肉が削げ落ちたり、骨が剥き出しになっている、ゾンビ軍用犬だったのです・・・!!

犬たちは、冒険者たちにも戦いを挑んでこようとします。

普通の犬じゃない・・・!?

戦闘ラウンドに突入です。

小④A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)と、K子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)は、崖の上から弓矢で遠隔攻撃。

NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)と、SさんPCバード・ヨーリオン(ドラゴンボーン)は崖の中腹や崖下まで降り、やはり投擲武器で遠隔攻撃。

僧侶を救い出そうと崖下の敵に気を取られていると、山道の岩陰から、他のゾンビ軍用犬が出現し、崖上の小④A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)と、K子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)を挟み撃ちし、接近戦を挑んできました。

崖下の敵はNさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)とSさんPCバード・ヨーリオン(ドラゴンボーン)のふたりで、崖上の山道の敵は小④A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)とK子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)のふたりで相手をし、ほどなくして倒すことに成功します。

 

PC達は大怪我をしている人間の男性僧侶を介抱しました。

 

DM「信心深そうな雰囲気をしている、人間の30歳くらいの男性僧侶です。『私は僧侶ディアンと申します。町の教会のしきたりにより、年に一度行われる古戦場跡の祠に祀られている“鎮魂の宝玉”を聖水で清める儀式を執り行う為、今年も足を運んできたところなのです。・・・が、崖の上で急にこの恐ろしい軍用犬に襲われました。どう見ても、普通の犬ではない。どういうことなのでしょう?! ――助けていただいた上に、申し訳ないのですが、お願いがあります。もう馬車も壊れ、馬も死に、乗り物は役に立ちません。私自身、脚をケガしてまともに歩けそうにありません。この先に、古戦場跡の墓守を代々しているビリー一家の小屋があります。そこまで連れて行ってくれませんか? 私はそこに行き、ビリー家の人間と共に古戦場跡にいつも訪れていたのです。私が訪れるのを、今か今かと待っているはずなのです・・・」

SさんPCバード・ヨーリオン(ドラゴンボーン)「この人物は人間なんですね? ハーフリングではなない?」

DM「ハイ(吟遊詩人ブランが出会った、怪しい巡礼者と思われたかな?)」

SさんPCバード・ヨーリオン(ドラゴンボーン)「技能の〈看破〉を使って、おかしいところがないかさりげなく調べておきます」

 

判定に成功し、怪しくないことが判明したので、PC達は僧侶ディアンに肩を貸すと、彼の大切な儀式用の荷物なども運び、共に墓守ビリー一家の小屋を目指したのでした。

 

 

■シーン3.墓守ビリー一家の小屋

DM「僧侶ディアンの案内で、冒険者達は森の奥の方、山小屋のある小さな広場に着きます。用心深く周囲を観察しますが、おかしいところはない。山小屋には気のよさそうな中年の夫婦と、10歳くらいの男の子と女の子が住んでいました。僧侶ディアンは顔見知りでしたし、事情を説明すると、ビリー一家の面々はキミたちのことを歓迎し、招き入れてくれます。自己紹介によると、一家は古戦場跡の墓守をしつつ、森で狩りをし、畑を耕し、生計を立てているとのことでした」

 

PY一同は、ビリー一家の面々とロールプレイによる会話を通して様々な情報を得ます。

 ・つい数日前まで森は平和であったし、おかしなことは何一つなかった。

 ・2~3日前くらいから、急に森が静まり返り始め、おかしな気配が漂い始めた。家族の面々は、出先の森の各地で、おかしな影(歩き回る、古い鎧甲冑を身にまとった人物らしき影、腐った死体のような姿の影)を目撃したと言う。

 ・関係しているかどうか。2~3日前、子供たちが森で遊んでいたところ、ハーフリングの巡礼者が急に現れたと言う。古戦場跡のことや祠の位置などを聞いてきた。子供たち曰く、「巡礼者のふりをしているが、怪しげな男にしか思えなかった」とのこと。盗人(ぬすっと)とか、そういう雰囲気がしていた。

 ・狩りを担当している18歳の長男がいま、改めて森の様子を探りに出かけているところである。

 

SさんPCバード・ヨーリオン(ドラゴンボーン)「おそらくは巡礼者に変装した盗人ハーフリングが“鎮魂の宝玉”を盗み出した。そのせいで封印の効果が無くなり、魔神軍の亡霊が甦り始めた、と言ったところですね。僧侶ディアンさんも、封印を維持している関係者と見抜かれ、命を狙われたっぽい・・・」

ビリー一家(DM)「今の推理通り、万が一にも“鎮魂の宝玉”が祠から盗み出されたりしたら、亡者どもがどんどん甦り、森を荒らしたり、最悪は周辺の町々に進軍し襲い掛かるかもしれません!!」

SさんPCバード・ヨーリオン(ドラゴンボーン)「盗人は、どこに行ったのか? 既に森から去っていたとしたら、厄介だな・・・」

 

そこまで話した時、小屋の出入り口が開き、ひとりの若い狩人が現れます。一家の長男でした。彼は一同に、森の様子を伝えてきます。

 

長男(DM)「森の奥の方へ様子を見に行ったが、そこかしこに古代魔神軍の亡者らしき姿が見え隠れしていました。その中で、巡礼者らしきハーフリングの男の姿を見かけたものです。だいぶ離れていたので話は出来ませんでしたが・・・。道に迷っているようでした。また亡者に何故か追いかけられており、出入り口であるこちらの方とは違う、見当違いの方角へ逃げていくのが見えましたよ。あの様子からして、おそらく森の一番奥、大・古戦場跡周辺をウロウロとしているのではないのかなぁ・・・」

ビリー一家(DM)「何と言うことだ、このままでは非常にまずいです!」

長男(DM)「甦り始めてまだ間もないし、森に点在する、関係する戦場跡地すべてから亡者は出てきていないはずです。何とかするなら今のうちしかないですね」

僧侶ディアンとビリー一家(DM)「冒険者さん、ここまで連れてきていただいた上に、またお願いごとをするのは申し訳ないのですが、何とか盗人ハーフリングから宝玉を取り戻し、祠に再設置していただけませんか? 元に戻せば封印の効果は発揮され、森は元通りになるはずですので・・・! 我々のような人間では、森をさ迷い始めている古代の魔物と渡り合うなど到底できません。お願いします!!」

 

PYは、「自分たちは冒険者なので稼ぎ・・・報酬が欲しい」と言う交渉をします。僧侶ディアンとビリー一家から、町の教会と報酬について交渉する時の仲介役になってもらう約束を漕ぎ付けました。

こうして冒険者たちは、盗人ハーフリングを探し出す為、森の一番奥にある大・古戦場跡方面へ向けて森の中を探索することになります。

 

 

■シーン4.川べりの、小・古戦場跡

DM「この悪天候も、亡者たちが続々と甦り始めている影響なのでしょう。冒険者たちは薄気味の悪い雰囲気が漂う森の中の道を、注意しつつ歩みます。森の中は、全体がいにしえの戦場跡であり、あちこちに名残りがありました。ボロボロとなった鎧甲冑や、錆びたり折れたりと姿をほとんどとどめていないような武具類が至る所に散乱しています。人間とも、怪物とも見分けがつかないような、おかしな骨も転がっていたり・・・。道はすべてそういう場所を通っており、深い森かつ山奥と言うこともあって回避しながら進むことはできそうにありませんでした。――さて、冒険者たちはビリー一家から大・古戦場跡までの道のりをきちんと教えてもらったことから、迷うことなく進んで行きます。小屋から目的地周辺までは2時間ほどの道のりとのことでした」

恐ろしい待ち伏せ

教えられた通りに進んで行くと、まずは小川がある区域に出ました。

DMは、森の中の遭遇が起こるポイントごとに、実はランダム・イベント発生表を用意しており、PYにダイスを振らせます。そして出た目に該当するイベントを引き起こすのでした。

今回は、次に用意された川べりのバトルマップの中央辺りまで進んだ時に、ゾンビ兵の群れに不意討ち攻撃を受ける結果が適用されます。

すぐ周囲にいる亡者の存在に気が付かず、固まって歩いていたPC達は急に出現したゾンビ軍団に取り囲まれてビックリ!

NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「志村~、後ろ~、後ろ~ッ♪」

DM「フフフフフ・・・♪」(←↑ネタが分かる世代だけでウケている( ᐛ )( ᐕ)アハハハ

 

しかし、NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)の“特徴:アンデッド退散”によって、ゾンビたちはPCにダメージを与える前に、周囲へと散り散りに逃げ出すことに。

冒険者たちは逃げ出しているゾンビを各々追いかけて近接攻撃にて殲滅しました。

DM「生ける死人ゾンビが、もう一回死んだ・・・」

PY一同「確かに(笑)」

 

 

■シーン5.渓谷の、小・古戦場跡

DM「川べりでの戦いを終え、冒険者たちはまた先に進んで行きます。悪天候の中、薄暗い森の中の道をどんどん進んで行くと、今度は小さな渓谷の合間に出たのでした。やたらと岩や、何か建造物の名残り(バリケードの残骸?)の様なもので見渡しの悪い場所です」

 

DMは、ここでもランダム・イベント発生表を使用。PYにダイスを振らせます。今回の結果もこの場に巣食う亡者の不意討ち攻撃を受ける、でしたが、目が悪いことから更には代表してダイスを振った小④A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)の目の前に、突如として地面の砂の中から一体のスケルトン兵士が飛び出してきて、いきなり攻撃してくるオマケ(?)つきとなりました。

砂地から目の前にスケルトン兵士が飛び出して来たッ!!

小④A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「コワッ!!」

 

不意討ちが発生した同ラウンド、周囲の砂場や岩棚の上から次々とスケルトン兵士が地面から出現し、PC達に戦闘を挑んできます。

目の前の敵に戦いを挑む者、岩棚の上の弓兵を倒しに向かう者、アンデッド退散を試みる者、皆で連係プレイを試みます。

数ラウンド後、この場のリーダー格らしきウォーホース・スケルトンにまたがる兵士長とその配下の援軍が前方の地面から現れ、戦っていた兵士たちに協力します。しかし、それ程しないうちに冒険者たちに倒されてしまうのでした。

NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「だいぶやられていたみたいだけど、ヒットポイントはいくつですか?」

K子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)「私は、戦闘ラウンド中にキュア・ウーンズかけてもらったし、ほぼ満タンで大丈夫です」

小④A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「うちは・・・生きてるけど、もうやばいかも・・・」

PY一同「ヒ~ッ」

 

 

■シーン6.古い橋の上にて

さすがに敵側の数が多かったこともあり、ヒットポイントがそれなりに削られたPC達は小休憩を取り、傷を癒します。で、そうこうしていると、道の先の方で悲鳴が上がったのが聞こえてきました。何ごとかと駆け付ける冒険者たち。

DM「渓谷を出た先はすぐに林になっており、古い石橋が掛けられた川の流れる区域になっていました。見ると、橋の中央に、巡礼者風のハーフリングらしき男が二体のスケルトン兵士に切り倒されたところではないですか! もう一体いたスケルトン兵士は男の胸元から真っ赤な球の様なものを奪い去ると、ウォーホース・スケルトンに跨り、先の方へとすごい勢いで去っていきます」

 

――フィギュアを並べて状況を解説するDM。ウォーホース・スケルトンのフィギュアを、それっぽく動かして、バトルマップ上から最終的に取り除きます――

 

冒険者たちは残ったスケルトン兵士をあっという間に倒しました。そして、ハーフリングを抱き起します。残念ながら、完全にこと切れていました。

風体からして、先に聞かせられてきた巡礼者のものと全てが一致します。一応、遺体を調べてみると、何かを大切そうにしまっていたバック(空っぽ)と、この近辺の町々にいる盗人がよくしているタイプのイレズミをしていたことからも、冒険者たちは自分たちの推理が当たっていたことを確信しました。

 

PY一同「“鎮魂の宝玉”をまた人間に設置されたらたまらないと、自分たちの方で処分するなり、隠すなりしようとしているに違いない。早く逃げたやつから宝玉を取り戻そう!」

 

冒険者一行は、後を追い、走り出します。

 

 

■シーン7.大・古戦場跡

DM「不気味でおかしな雰囲気が更に濃厚に感じられるようになった森の道は、話に聞かされてきた、魔神軍と古代の人間たちが激戦を繰り広げたと言う大・古戦場跡へとつながっていました。広場の奥の方には、年代物ではあるが立派な祠が建てられています。その前には巨大な亡者・・・おそらく現時点で復活している魔神軍のうち、一番力を持っているであろうリーダー格と思わしき巨人スケルトンと、あちこちに手ごわそうな兵士らしき姿が見受けられたのでした(兵士たちは先程去って行ったスケルトンといずれもそっくりな姿をしています)。祠の中心部にある台座の上には、あきらかに”鎮魂の宝玉”が祀られていたと思わしき台があるのですが、やはりそこには何も設置されていません。おそらく、先のスケルトンはここに来ているのではないか? この場所にいる兵士のひとりが隠し持ったままなのではないだろうか? と推測されました。早く宝玉を取り戻し、祠に祀り直さなくてはなりません。甦った魔神軍は身の毛もよだつような咆哮を上げると、冒険者一行に襲い掛かってきたのでした――!!」

本シナリオ、最後の戦いだ

本シナリオ、最後の戦闘シーンの開始です。

小④A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)並びにK子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)は、バトルマップ内のあちこちに移動しては接近戦を繰り広げます。

NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)と、SさんPCバード・ヨーリオン(ドラゴンボーン)は、回復&補助魔法を駆使して仲間をサポートしながら、自らも近接や遠隔攻撃で対応しました。

小④A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「ダイスをコロコロ~、あっ、クリティカル成功!!(⤴)」

 

(その後のラウンド)

 

小④A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「ダイスをコロコロ~、あっ、やった、またクリティカル成功!!(⤴)」

DM「久しぶりにやっても、クリティカル体質は同じままなのね・・・(;^_^A」

配下の兵士をすべて倒し、残るはボス1体。敵もやられてなるものかと、目の前にいるK子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)とSさんPCバード・ヨーリオン(ドラゴンボーン)に何度も攻撃を仕掛けますが、スカ、もしくは当てても大したことがないダメージの連発。

徐々に徐々に巨人スケルトンを皆で囲み、ダメージを受けながらも、PC達はどうにかこうにかヒットポイントを削っていきました。

 

・・・あと、もう一歩。

 

小④A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「あたしのターン。攻撃します!(←威勢は良いけど、実は残りヒットポイント2だったりする)」

NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「スイミーさん、もう、やっちゃってくださいよー」

PY一同「やっちゃってくださいよー(・∀・)ニヤニヤ」

小④A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「ダイスをコロコロ~、成功!!(∩´∀`)∩」

 

ダメージロールを振ると大きな数値が出て、一同は歓声を上げます。

最後の一撃を食らった巨人スケルトンはガラガラと崩れ去ったのでした。

 

PY一同「おおお~ッ! やったぁ~!!\(^0^)/\(^0^)/\(^O^)/\(^O^)/(⤴⤴⤴)」

 

 

■エピローグ

冒険者たちは倒した兵士の荷物から“鎮魂の宝玉”を見つけ出します。”鎮魂の宝玉”を祠に再設置したことにより、周囲に漂っていた恐ろし気で怪しげな気配は完全に消え去りました。空も、みるみるうちに晴れてきます。

冒険者たちは倒したスケルトン兵士たちの元から、彼らが身に着けていた価値ありそうな装飾品等も入手しました。報酬代わりに入手したとしても、バチは当たらないことでしょう。

亡者は再び深い眠りにつき、森はかつての平和を取り戻しました。小屋に戻り、PC達が状況を説明すると、僧侶ディアンは大喜びで、ビリー達に助けてもらいながら早速明日にでも鎮魂の儀式を執り行うと言います。

その後、冒険者たちはディアンの住む町の教会からも謝礼を受け取ることが出来たのでした。

 

 今回入手した経験点:一人469点

 財宝類:一人60gp

 

………to be continued !!