いわきD&D同好会のブログ

福島県いわき市で活動しているTRPGダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)をプレイしているサークル“いわきD&D同好会”の紹介ブログです

例会レポ 第25回〈後編〉:2020年2月8日(土)

ーー第25回目にあたる今回の例会レポですが、長文になってしまった為、前後編にわけてあります。これはその〈後編〉になりますーー

 

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ダガーフォードの兵士同士が争っている?! 実は意外な展開が待ち受けていたのだった。

シーン3:モーウェン公を救え!

ダガーフォードの町までは3日の旅。前回、修道院から旅立った時同様、一行はその旅の間中、ずっと誰かに見張られている気配を感じ続けました。あのドラウの一派であることは容易に想像できましたが、今回はこちらの様子を見ているだけで襲ってくるようなことは一切ありません。

 

PY一同「やつらも執拗なまでに調べまくっている様子だったから、俺達のことも〈はぐれられた御方〉に敵対している者達と把握しているはず。下手な行動には出てこないだろうし、逆に俺達から見ても、もうあのドラウ達の存在は関係ないし、今は構う必要はないだろう」

 

PC達は構わず旅を続けます。そして、もう少しでダガーフォードの町が見えてくる、という一歩手前の森の中で、事件は起きました。

前方の方で何やら戦っている険しい騒動が聞こえてきたのです。見える位置までそっと進み、草むらに隠れて様子を見ると、ダガーフォードの兵同士が戦っているという奇妙な光景が広がっていました。

「どういうことだ?!」と、もっと良く観察すると、どうもダガーフォードの兵士達のグループと、何やら女性貴族とその護衛達のグループが戦っているらしいという状況が見えてきます。どちらもダガーフォードの兵士が身に付けている紋章入りの鎧や盾や剣、同じく女性貴族もダガーフォードの紋章入りの衣服やマントを身に付けているので最初見分けがつかなかったのです。

どう見ても、このままでいたら、女性貴族達の方がそんなにしないうちに最悪の結果に陥るであろうことが予測される状態でした。 

PC達は、その女性貴族が、病死したダガーフォードの領主の姉にあたる、モーウェン公であると気が付きました。知り合いではないですが、町で行われた祭りごとやその他のイベントなどの席で見かけたことがあるのです。彼女は毅然とした振る舞いで部下達に指示を出しています。

 

モーウェン公「まさか味方に襲われるとは!! ダガーフォードは、やはりただ事ではないことに巻き込まれているようですね!!」

 

町の兵士達の様子はどうみてもおかしく、目がうつろで無表情のまま、激しい攻撃を繰り出しています。

 

PY一同「どう見ても、これはモーウェン公を救う必要があるね!」

SさんPCドルイド・セロン(ヒューマン)「モーウェン公、助太刀いたします!!」

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モーウェン公を救え、冒険者達!!

戦いを挑む冒険者達ですが、町の兵士達は先鋭らしく、なかなか手強い。その上、倒しても少しするとムクッと立ち上がり、再び無表情のまま不気味に戦いに挑んできます。

何とかかんとか町の兵士達を全員倒すと、彼らは気味の悪い緑色の液体を吐き出しながら、絶命したのでした。

 

NさんPCウィザード・モラウ(ヒューマン)「なんだろう、この気持ち悪い液体は・・・。薬か何かを飲ませられて、操られているってところか・・・」

 

りりしく気品ある顔立ちの中年女性であるモーウェン公は、貴族流のえしゃくをして見せてきました。そして冒険者一行が、数々の冒険を成し遂げていることで有名な人物達であることに気が付き、事情を説明してきてくれたのです。

 

モーウェン公「ダガーフォードに暗雲が立ち込めています。その元凶となったのが、先日病死した私の弟の娘、修道院から帰ってきたばかりのディアベルのようなのです。わたしの父が生きていた頃から親身になってくれていたある政治家の使者を通して町の様子を知りました。町の政治から離れた身とはいえ、血のつながった家族が起こしたこと、何とかわたくしが出向いてことを収めようとこうしてやってきましたが、あの子はこのように刺客まで寄越してきました。本気でわたくしを殺そうとしています。使者を寄越した人物もどうやら事故死に見せかけられて殺されてしまったようです。もうこれは普通ではありません・・・。町中はモンスターが出没しているとも言います。見ての通り、私の兵士と言えば、身の回りのこともしてくれている数名だけで、そのほとんどが今殺されてしまったり、重傷を負ってしまいました。私は戦士ではないですし、そもそも軍など持たない私には、もうどうすることもできないでしょう・・・。どうでしょう、町を救うという使命、お願いできないでしょうか? ディアベルがしていること、しようとしていることを突き止め、それを止めて欲しい。町のモンスターどもも、なんとか駆除してほしい。完璧とまではいかないなら、何とかことが好転できるような方向に持って行ける手立てを探してきてくれませんか? 成功さえすれば、わたくしに出来る範囲で謝礼を支払うなり、そなた達の希望を聞きいれるなりいたしましょう」

 

冒険者も、モーウェン公に、自分達が今まで関わってきた事件のあらましを話してきかせます。そして、〈はぐれられた御方〉の野望を打ち砕くことを誓うのでした。

モーウェン公の更なる話によると、彼女の諜報員がすでに(というか昔、彼女が町を離れた頃から、町の様子を密かに把握しておく為にずっと派遣していた)ダガーフォードの町に潜入しており、様々な調査等をこなしているとのこと。今回も、その人物と町外れで合流し、秘密の侵入経路から中に入り込む手立てになっていたらしい。また、町の勇敢な人々が地下組織を作って反抗しており、その人達とも会見、一緒に解決に挑む約束になっていたそうです。彼らと合流、力を合わせて事件に挑んではどうかというモーウェン公の申し出に、PC達は大きくうなずきました。

こうして冒険者達は諜報員や地下組織の存在に微かな希望を持ち、ダガーフォードへと再び向かい始めたのです。

 

 

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まんまと騙された一行は、閉じ込められたホールで激戦を繰り広げることになる!

シーン4:ダガーフォード地下区画での危機

冒険者達が久しぶりに戻ったホームタウン・ダガーフォードの町は情報通りの有り様になっていました。不気味で深い霧に包まれており、人々の様子は完全におかしい。

ようやくアンダーダークの“暗黒”の世界から抜け出てきたと思ったら、町は“暗雲”立ち込める状況になっていたと言う皮肉な展開に、冒険者は舌打ちします。

町の人々にも敵側にも顔が知られていることもありますし、下手に近付くのもはばかれたこともあり、冒険者達はまだ時間はありましたが町外れにて諜報員と合流するのを優先させることにしたのでした。

予定通りの時刻に現れた諜報員と合言葉でお互いを確認し合い、事情を説明します。一行はモーウェン公の勧めに従い、地下組織の人々と会うべく、諜報員の案内でダガーフォードの外壁から少し離れた場所――町はずれにある秘密の出入口から地下通路を通って町中に忍び込み始めました。

 

諜報員「ディアベル嬢は、町の中にあるダガーフォードの領主が住む城砦にいる。あそこは3階建ての大きく広い建物だし、そもそも厳重に守られていて、侵入するとなると、まったくどうしたものか・・・」

 

諜報員は最後にその話題を出した以降、黙り込んでしまいました。

彼に従い、冒険者達はどんどん通路を進んで行きます。途中、通路はいくつか枝分かれしていましたが、諜報員は地下区画を把握しているようで、迷うことなく目的地につながる道を選び、遂には冒険者達を部屋状の場所へと連れて行ってくれたのです。

 

PC一同「・・・ん?」

 

冒険者達が部屋の中に踏み込んで、嫌な気配を察知したのと、諜報員が急に前のめりに倒れ込んだのが、ほぼ同時でした。

そこは巨大なホールだったのですが、いくつかある、扉が設置されていない出入口に、頑丈そうな鉄格子が鈍く嫌な音を立て急に落ちて来て、どこからも出入りできないようになってしまいます。

見れば諜報員は何かの魔法なのか呪いなのか――にかけられていたと思われ、ここに冒険者達を連れて来たと同時にこと切れるように仕組まれていた様で、既にこの世の者ではなくなっていました・・・。

鉄格子の一つ、格子の向こう側から聞いた女性の声が響いてきます。

 

農夫マヤン「ここに来たということは、ブラック・ドラゴンちゃんも倒してきたってことだね。相変わらず困った旦那方だよ。うふふふ。でも、まんまと罠にかかったようだ。この間のお返し、100倍返しも含めての、死のプレゼントをお前たちにしてやっぺ。今度こそ、ここが貴様らの墓場になるのさ~!!」

 

鉄格子の向こうに、農夫姿に変身しているデヴィル〈美しく太った御方〉ことマヤンがいました。彼女が指をパチンと鳴らすと、巨大ホールの両サイドの壁がスライドして大きく開き、その2ヵ所からシャンブリング・マウンド2体と、それを操る怪しげな仮面の魔道士風の人物が現れます。

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こいつらにも手こずるのに、仮面の魔道士が恐るべき魔術で冒険者に襲い掛かるのであった。

仮面の魔道士「(早々に何か探索系呪文を唱え)・・・〈美しく太った御方〉様、こやつら、ブラック・ドラゴンが守っていた例のブツを持っていますぞ?!」

〈美しく太った御方〉「なんだってぇ~?! ますます面倒を引き起こしてくれる!! まぁいい、どうせここで死ぬ運命だ、早いところ片付けてしまいな!!」

 

シャンブリング・マウンド、仮面の魔道士との戦闘が始まります。DMのダイス目の良さが何度も炸裂し、冒険者達はどんどんHPが削られていきます。これはまずいと冒険者達も出し惜しみなしに、それぞれの特徴や能力を駆使して戦い続けます。

特にNさんPCウィザード・モラウ(ヒューマン)と仮面の魔道士による呪文合戦が目を引きました。お互いに、ファイアーボール、アイス・ストーム、シールド、カウンター・スペル、ディスペル・マジックを打ち出していきます。撃った、消した、効果が適用された、効果がなかった、と漫才の掛け合いの様な会話がNさんとDM間で行われ、その合間合間にゴロゴロゴロ~♪と大量のダメージ・ダイスがロールされたりします。

 

一同「おお~⤴♪」

 

これには場にいる全員がおおいに盛り上がりました。

大量に転がるダイスに目をランランと輝かせた小①Aさんが「ダイス振るのやらせて~♪」とダイスを何度も奪い、代わりに振っては敵味方関係なく大ダメージを叩き出したりします。

 

一同「おお~⤵💦」

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倒されては立ち上がり、倒されては立ち上がり、冒険者達はギリギリの戦いを強いられたのだった・・・!!

高ダメージに次々に冒険者達が倒れるが、それを回復役が回復し、また立ち上がるが、またまたダメージを受けてピンチにーーという熾烈な戦いが続きましたが、最終的にどうにかこうにかPC達が勝利しました。

 

〈美しく太った御方〉「ああーっと。仮面ちゃんが死んじゃった。おいらの大事な部下だったのにぃ。あきれたもんだっぺ。本当にこんなにお前さん達が手強いとは。凄い、凄い。――だが大丈夫。私の巨体の代わりに、もっと重いもんで、あんた達を押し潰してやるからね。魔法の水晶も粉みじんになるだろうて。なになに、旦那様方、焦らなくて大丈夫、大丈夫。この仕掛けを解除するのは、鉄格子のこちら側にしかないから、慌てて罠解除の方法を探らなくても大丈夫だからね~♥」

 

冒険者達のいる天井ホールの天井がそっくり丸ごと、少しずつ下に向けて下りてき始めます。下りるのに合わせて、その天井には何十、何百と言う太い針がせり出してきました。

 

PY一同「ゲッ!!」 

〈美しく太った御方〉「おいらは忙しい身だから、そろそろ行くね。そのホールの壁や鉄格子は特別製で、剣も魔法も効きませんから、どうか無駄な労力はしませんように~・・・さようなら、冒険者の旦那様方!!」

 

流れ者の農夫マヤンことデヴィル〈美しく太った御方〉は、いやらしい高笑いを残して煙のように消え去ってしまいます。

慌てて冒険者達は周囲を探りますが、本当に手立てが見当たりませんでした。鉄格子や壁は頑丈かつ何か特別な仕掛けがなされているらしく、物理攻撃も、呪文も、何も通用しないし通り抜けません。隠された解除装置のような存在も見当たりません。

天井は、軋む音を立てながら、少しずつ、少しずつ、冒険者達に向かって下りてきます。程なくして一行は押し潰されてしまうことでしょう。

万事休す、果たして冒険者達の運命は如何に・・・?!

 

 

・・・と、大いに気になるところで“次回につづく”というニクイ演出を見せながら、今回のシナリオはここで終了いたしました。

今回印象に残ったのは、シーン1の墓石の流れと、ブラック・ドラゴンとの対決。そしてシーン4の魔法合戦シーンですね。

不思議と今回はNさん・Sさん共にダイス目は平均的なものが多く冴えなかった。で、逆にDMのダイス目が大暴走していたという(←珍しい)。あ、ちなみに小①Aさんは今回も当てまくったり、クリティカル連発してました~。スゲェ、なんでそんなに良い目が出るのだろう(爆)。

 

今回の経験点は一人2700点。報酬はひとり1360GP。そして謎の魔法の水晶も入手。

さてさて、気になるところで“つづく”になってしまった今回のMasterの方のキャンペーン(第2部)も、次回で最終回予定であります。ではまた次回にお会いしましょう。

例会レポ 第25回〈前編〉:2020年2月8日(土)

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「こ、ここに俺達の墓がある・・・?!」

参加者は、Nさん、Sさん、小①Aさん、そしてMaster。

DMは、リーダーMasterが担当。

プレイ時間は、9時30分~16時00分でした。

 

PCのパーティ構成は次の通りで、全員7レベル冒険者です。

 ・NさんPCウィザード・モラウ(ヒューマン)

 ・SさんPCドルイド・セロン(ヒューマン)

 ・小①AさんPC(に昇格した)ファイター・ダングリム(マウンテン・ドワーフ

 ・NPC(KさんPC)パラディン・シルヴァー(ヒューマン)

 ・NPCローグ・エレヴァン(ハイ・エルフ)

 

連続ストーリー物キャンペーンと言うことで、前回のストーリー(例会レポ:第24回参照)の終わり部分からすぐつながる形で今回は始まります。

今回、DMは前回までと趣向を変え、D&D4版当時に公式で採用されていた“ダンジョン・デルヴ”方式にてシナリオ展開することにしてみました。

 

シーン0:ドゥエルガル砦からの出発

冒険者達は、砦の最後の生き残りにして奇妙な友情が芽生えた(病にかかりもう死にかけている)ドゥエルガル兵士の協力を得て、地上へ向かう長い旅の用意を砦内の備蓄品等から入手しました。

 

生き残りのドゥエルガル兵士「さらばだ、冒険者達・・・」

NさんPCウィザード・モラウ(ヒューマン)「うむ・・・」

SさんPCドルイド・セロン(ヒューマン)「(軽く涙)」

小①AさんPCファイター・ダングリム(マウンテン・ドワーフ)「・・・」

 

本物のニーチェ修道院長、少しずつではあるが人の姿に戻ろうとしている(が、まだブタの姿の)ドワーフ2人を連れ、一行は3週間はかかるという長旅を始めました。アンダーダークから地上へと伸びているという秘密の洞窟は一本道で決して迷うことはないということ。だが、その途中にはドラゴンが巣食っているらしい。冒険者達は気を引き締め、先を進んで行くのでした。

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なんと! 今回は、いきなりボス戦だッ!!

シーン1:ドラゴンが棲む廃墟

崖や地割れや急流と言った場所、今となってはPC達の足元にも及ばないレベルの低い小モンスターとの遭遇(相手はすぐに逃亡)がいくつかあったものの、これといって困難さを感じることもなく、うまく対処しつつ、一本道の洞窟を、キャンプを繰り返しながらひたすら先へ先へと進んで行く冒険者達。

ある日、突如として巨大な空間に出ました。そこは全体が逆すり鉢状の形状をした洞窟でした。とてつもなく高い高い天井のはるか先には、かすかに外の光りが見えています。待望の外の世界につながってはいるが、――何百、何千メートルあるのか知りませんが――とてもではないが登はんで昇っていくことは不可能です。中央部には一体何の遺跡なのか不明ですが、朽ちた建物が広がる廃墟も広がっていました。

そして、この区画全体が禍々しい雰囲気に満ち満ちていることも感じ取れました。

 

PY一同「明らかに、“あれ”が棲んでそうだよね、ここ・・・」

 

湿気っぽく、至る所に沼地のように泥水が貯まった池がある廃墟を進んで行くと、もと神殿らしい場所の出入口付近に、墓石があるのが目にとまります。特にどうってことはない墓石だろうとスルーしようとしたところ、墓石に彫られている故人の名に、一行はギョッ! としました。

 

DM「さりげなく目の隅にとまった墓石に彫られている名前に、君達は激しく驚きました。ひとつひとつの墓石に、知っている名が彫られています。それは君達の名前だったのです。メンバー全員分の墓石があり、それぞれに君達の名前が彫られているという・・・」

PY一同「・・・んあっ・・・?!」

 

動揺したPC一行は墓石をまじまじと観察しました。おかしなことに、つい先日、ここに建てられたような真新しさを感じさせる墓石ではありませんか。

驚く冒険者達は、廃墟の奥から、地響きのような足音がしてさらに驚きます。

彼らの前に、一匹の巨大なメスのブラック・ドラゴンが姿を現したのでした。

 

ブラック・ドラゴン「よくここに訪れた、〈はぐれられた御方〉の邪魔をする冒険者達よ。これまでのことはすべて、先日やってきた〈美しく太った御方〉から聞いた。我が大切な友人たちに害するモノは私の敵である。ここをお前たちの最後に目にする場所にしてやろう。私からのささやかな贈り物の、お前たちの墓石は既に用意しておいてやったよ!」

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酸のドラゴンブレス攻撃に、一撃で重症、意識不明に陥る冒険者

PC達と、ブラック・ドラゴン、配下のリザードフォーク達との戦闘が始まりました。酸のドラゴンブレス攻撃に、いきなりしょっぱなからSさんPCドルイド・セロン(ヒューマン)が一撃のもとに重症、意識不明に。

いつもと異なり、DMのダイスの目が不思議な程に連続して炸裂したこともあり、どんどんPC達は不利な状況に追い込まれていきます。

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ドラゴンブレスがチャージされる?! ブレスの恐怖におののきつつ、態勢を整えながら冒険者達はなんとか戦いを続けていくのだった・・・!

遭遇中、全員、かなりのHPを削られまくりましたが、どうにかこうにかして、やっとブラック・ドラゴンとその配下たちを殲滅したのでありました。

神殿跡の物陰にあたる一角、ブラック・ドラゴンの寝床に、たくさんの金貨と、“不可思議な水晶”を冒険者達は見つけます。水晶を良く調べると、魔法のアイテムで、どうやら何らかの真実を暴くために使われるような強い魔法効果を持つ特殊なアイテムとわかりました。

 

NさんPCウィザード・モラウ(ヒューマン)「何に対して使うべきかはわからないが、今後、役に立つかもしれないからひとまず持って行こう」

 

PC達は大休憩を取った後、廃墟を後にし、再び長い洞窟の旅を再開したのであります。

 

シーン2:再び、修道院

約3週間が過ぎようとしている中、冒険者達は長い洞窟の旅が終わりに近付いてきたのを感じ取っていました。洞窟の壁や床が、レンガやタイルが使われたものに変化、あからさまに建築物のそれになっていったのです。洞窟と言うよりも通路になったそれはやがて長い階段になり、その一番上は隠し扉になっていました。NPCローグ・エレヴァン(ハイ・エルフ)が開錠します。

 

――開かれた扉の先は、冒険者達待望の地上界でした!!!!!

アンダーダークから無事に生還、久々に見る太陽の光に目がくらみます。

 

PY一同「我々は漆黒の闇に覆われた恐怖のアンダーダークから無事に生還したのだ!!(パチパチパチ~!!)」

 

さて、ようやく明るい場所に目が慣れてきた一行は、自分達が出てきた場所を再確認して驚きの声を上げました。なんとそこはアンダーダークに強制的に連れていかれる前に出発した場所、懐かしの修道院の中庭だったのです。

 

PY一同「一か月近く前に出発して、どんな遠いところに出てきたかと思ったら、もとの場所に戻っちゃったって・・・?!」

 

偶然、休憩時間だったらしく、修道女達の憩いの場であるここには、ラジョーネ修道院副長含め、数人の修道女達がおり、冒険者一行が突然現れたことに、彼女達も驚きの声を上げていました。そして、鬼女に殺され入れ替わっていたとばかり思っていたニーチェ修道院長がいることにも激しく動揺していました。

 

ラジョーネ修道院副長「どうしてまたいきなりそのようなところから冒険者のみなさんが?! そ、それに、そこに一緒にいる御方は?! ・・・こ、これはどういうことなんですか?!」

 

冒険者ニーチェ修道院長は、修道女達に落ち着いて話を聞いてほしいと説得、自分達が知り得た情報を含む、これまでの流れをすべて話して聞かせたのでした。

動揺していた修道女達も、徐々に平静さを取り戻し、自分達が頼りにしていた本物のニーチェ修道院長が生きて戻ってきたことに涙を流しながら安堵し始めたのです。

 

長旅の疲れもあるし、冒険者達は修道女達の勧めから修道院で一夜を過ごすことになります。修道女達から情報を集めたところ、冒険者達が出発した以降のことは何も知りませんでした。ダガーフォードの町までは3日ほどだし、てっきりとうの昔に無事について元の生活に戻っていたと思っていたそうです。

ドゥエルガル砦から――理由は不明だが――地上界のどこかに戻されたディアベル嬢の行方も、そして実はデヴィルこと〈美しく太った御方〉だった農夫マヤンも、どこにいるかもまったく見当がつかないとのことでした。

 

SさんPCドルイド・セロン(ヒューマン)「手詰まり感が濃厚だ・・・」

 

その時、冒険者一行は、修道女の一人、無口で気弱な少女アンナ(ディアベル嬢が修道院にいた時に行動をよく共にしていた)が、挙動不審なことに気が付きます。

以前の冒険で接していたこともあるし、NPC(KさんPC)パラディン・シルヴァー(ヒューマン)が優しく問いただすと、アンナは次の様な恐ろしい事実を告げてきたのでした。

 

アンナ「冒険者の皆さんが前にいた時点でお伝えすればよかったのですが、私自身、目撃した内容が信じられなくて、混乱したり、信じたくないという気持ちから黙ってしまっていました。けど、こうしてまた冒険者の皆さんと再会できたということは、神が、真実をきちんと伝えなさいとおっしゃっているのだと感じます。・・・真実を告白します。以前、この修道院がモンスターに襲われた時、ディアベル嬢様の乳母オルディネ様が殺害されてしまいましたが、あれはモンスターに襲われたのではないのです。私、偶然に目撃してしまったんです。オルディネ様を殺したのは・・・・・・ディアベル嬢なんです!! オルディネ様は、ディアベル嬢に対して、『お前の正体は分かっているぞ、偽物め! 騙されているふりをしながら、様子を窺っていたのです。このモンスターどもを呼び寄せたのもお前なんだろう?! あの冒険者達に事情を説明して、お前のことも退治してもらいます!』とお怒りの声を上げていました。ディアベル嬢はそれは恐ろしいほどの怒りの形相になり、急に隠し持っていた短剣でオルディネ様を刺し殺したのです・・・!!」

PY一同「(神妙な表情になり)う・・・そうか・・・そういうことか・・・!?」

 

PC(PY)達が今まで疑問に思っていたことが一気に氷解していきます。

ドゥエルガル砦からどうして生きて一人、馬車ごとディアベル嬢は地上世界に送り返されたのか? おそらくディアベル嬢が〈はぐれられた御方〉の仲間だったから。

乳母オルディネを殺害した人物は誰で、ダイイングメッセージの「すべて偽りなり」の真相は? ディアベル嬢が犯人かつ、実はディアベル嬢がニセモノに入れ替わっていると言う真実を伝えようとしていたのだ。

本物のディアベル嬢はどこにいるのか? 冒険者達が初めてのこの修道院に来た時に探索した地下区画に放置されていた、“頭部を破壊され白骨化していた女性の遺体”。2年位前(修道院が始まった頃、そしてニーチェ修道院長が鬼女に入れ替わっていた頃)に殺害されたと思われるあの遺体、当初、ニーチェ修道院長だと思いこんでいたが、実はあれこそが本物のディアベル嬢だったのではないか・・・。そして・・・。

 

PY一同「ディアベル嬢は、ダガーフォード卿の愛娘だ。その立場を利用すべく、〈はぐれられた御方〉は、娘と配下(?)を入れ替わらせて、地上世界侵攻の計画に利用しようとしているに違いない・・・、て、ことは! ダガーフォードの町が・・・」

 

激しく玄関のドアを叩く音:ダンダンダン・ダンダン・ダンダンダン!!!!

 

ギョッとして、冒険者一行と修道女達は固まります。顔を見合わせ、固唾を呑む。

夜になっており、外はもう真っ暗。今ごろ誰が訪問してきたのか・・・?!?!?!

勝手口から外に行き、遠くから玄関先を覗き込んだり、聞き耳を立てますが、どうにもハッキリしない。真っ暗闇ですし、誰か人の姿をした者が一人玄関前に立っているとしか確認できませんでした。何者なのかは、ドアを開けるしか確認する方法がありません。

PC達は細心の注意を払い、玄関付近で身構えながら、外の人物を招き入れます。

 

旅人「すいません、旅の者ですが、どこにも休むところが見つからなくって、ね。申し訳ないのですが、一晩、ここに泊めてもらえませんかね~?」

 

見ればそれは普通の旅人で、一同はホッと胸をなで下ろしたのでした。

中に案内され、冒険者同様、食堂で食事を提供された旅人は、お礼代わりにと自分の旅の話を場にいる者達に話して聞かせてきます。

そして、その話を聞いていくうちに、一同は愕然とすることになりました。

 

――彼が先日、立ち寄ったダガーフォードの町。三週間くらい前に領主の愛娘ディアベル嬢が修道院から戻ってきた矢先に、ダガーフォード卿が病死したとのこと。代わりに領主となったディアベル嬢が何を考えてか、厳しい政策を始め、門も閉ざされ厳重な警備態勢が布かれるようになった。町も外も自由に出入りできなくなった。偶然とは恐ろしいもので、その頃から、町や周囲には嫌な感じの深い霧が立ち込めるようになり、まるでいつも夕闇が訪れるような時間帯といった風景に支配されてしまい、見たこともないようなモンスターが夜な夜な現れるようにもなってしまった。一般人は恐れて家から出てこなくなってしまったし、行商人や旅人は町に入れず外でキャンプする始末。付け加え、町を守る兵士達は誰もが目つきがおかしく無表情で、明らかに様子がおかしく、怖くて誰も近付けないと言う。旅人は、もう嫌になってどうにかこうにか町から逃げ出してきたという男と偶然知り合い、それらの様子を聞かせられたのだと言います――。

 

旅人「それにですね、こんなウワサも聞きましたよ。これは誰かに相談した方が良いと、町を思う人物が使者をモーウェン公という、ダガーフォード卿のお姉さんにあたる人物に送ったらしいんです。何でもご両親が亡くなられ、弟君であるダガーフォード卿が領主になった後は政治から離れ、すべてを任せてどこかで田舎暮らしをしている人物だとか。で、そしたら、ね、その町を思う人、急に事故死したらしい。ディアベル嬢が事故死に見せかけて殺したんだろうって、もっぱらのウワサらしいです・・・」

PY一同「俺達が地上に戻るまでの間に、〈はぐれられた御方〉の計画はもう実行されていたってことか・・・?! これはやばい。どうすればいいか分からないが、取り敢えずダガーフォードの町に戻らない訳には行かないだろう・・・!!」

 

今はどこかでひっそり暮らしているらしいそのモーウェン公に相談できればと言う意見も出ましたが、誰も彼女の居場所を知りません。

冒険者一行は、いまだ人の姿に戻らないブタ2匹に関しては修道院に任せることにし、翌日、早速、ダガーフォードへと戻る旅を始めたのです。

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「D&D例会の昼休み時間は別の冒険だ!」ポケ〇ンらしい。この間にDMはシナリオ後半の用意をするのであった…

~〈後編〉に、つづく~

例会レポ 第24回:2019年12月14日(土)

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本キャンペーンの重要なパートとなる今回のシナリオは、今年制作していたダンジョンパーツ類をふんだんに使った豪華仕様に致しました!!v( ̄Д ̄)v イエイ

参加者は、Nさん、Kさん、Sさん、小①Aさん、そしてMaster。

DMは、リーダーMasterが担当。

プレイ時間は、9時30分~17時00分でした。

 

PCのパーティ構成は次の通りで、全員7レベル冒険者です。

 ・NさんPCウィザード・モラウ(ヒューマン)

 ・KさんPCパラディン・シルヴァー(ヒューマン)

 ・小①AさんPC(に昇格した)ファイター・ダングリム(マウンテン・ドワーフ

 ・SさんPCドルイド・セロン(ヒューマン)

 ・NPC(TさんPC)ファイター・ナット(ヒューマン)

 ・NPCローグ・エレヴァン(ハイ・エルフ)

 

連続ストーリー物キャンペーンと言うことで、前回のストーリー(例会レポ:第21回参照)の終わり部分からすぐつながる形で今回は始まります。

 

ローブを身にまとった謎の初老女性の手助けで、ドラウ達の追っ手から逃れられたPC一行。地下水湖を、次なる目的地ドゥエルガルの砦兼鍛冶場に向けてボートを進めます。そんな中、正体を現してきた謎の女性は、なんとウルガ修道院ニーチェ修道院長でした。

様子を見ても怪しげなところはなし。よくよく話を聞けば、彼女は例の古城を修道院に改築したその頃に、もともと古城に隠れ住み着いていたらしい何者か(フードで顔は見えなかったが、どうやらその仕草からして女性らしい)がいることに気が付き、その後をつけたそうです。修道院の真下にあった地下区画やポータル、そこからワープした鉱山奥の地下施設やポータル、再びそこからワープした先であるこのアンダーダーク(鉱山奥の地下施設で、使用不可能にされてしまったもう一方のポータルは、アンダーダークにつながっていたのだ!)。点々とここまで後をつけていたことに気が付かれ、恐ろしくなり逃げ出したが、その際にアンダーダークに迷い込み帰れなくなってしまったとのこと・・・。

その後は、偶然知り合った、地上を捨ててアンダーダークに住み着いたという地上人達と知り合ったり、一獲千金を狙う冒険者達と知り合ったり、そして彼女の信仰する神の御加護もあり、なんとか細々と生き続けてきたそうでした。

 

PY達「あの鬼女はニーチェ修道院長に化けていたニセモノだったのか・・・。今でもその存在を追い続けているドラウ達が言う〈あいつ〉というのが、この本物のニーチェ修道院長がかつて後を付けた人物で、彼らが今も追っているという以上、既に倒した鬼女はボスではない・・・ということ・・・。ん・・・てことは、あの修道院地下区画に放置されていた女性の白骨化した遺体は誰のものだったんだろうか・・・?」

 

いくつかの点と点が結びつき、PC達が謎に思っていたことの一部が解き明かされます。しかし、まだすべての謎が解明されたわけではありませんでした。

話し込んでしまっていた一行は、地下水湖の対岸が目前に近付いて来ていたことにハッと気が付きました。ドゥエルガル砦兼鍛冶場から放たれているらしい松明の明りが見えたのです。

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エイの様な捕食者が「エイ!」とばかりにボートを転覆させます。

その時、油断していた彼らを、アンダーダークの捕食者クローカーが襲いました。不意討ちを受け、ボートは転覆、全員、地下水湖に投げ出されます。対岸間近だったことでなんとか岸まですぐに泳ぎ着きますが、落ち着く暇なくクローカーとの戦闘となりました。

 

なんとか倒すことに成功しますが、メンバーを確認すると、ギャルドン警備隊長、そして流れ者の農夫マヤンの二人の姿がどこにもない?!

 

Sさん「ワオッ! これはヤヴァイ!! 急いで手分けしてあちこち探してみます!!」

 

冒険者達は慌てて探しますが、結局、発見できませんでした・・・。Σ(゚д゚lll)ガーン

 

ここはアンダーダーク。うかうかしていると、他の捕食者が次々にやってくるかも知れない。拉致されたディアベル嬢とブタ3匹の救出も行わなくてはならない。目的地は了解しているはずだと、二人の無事と後々合流できることを祈りつつ、PC達はニーチェ修道院長を伴い、ドゥエルガル砦兼鍛冶場へと再び向かいだしたのでした。

砦そばの船着き場にひと気はなく、そこから延びる荷馬車が通った車輪の後は、明らかに丘の上にそびえ立つ砦の巨大な出入口に続き、そこで途絶えていました。ディアベル嬢達は間違いなく、あそこに連れ去られたのだ・・・。

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アンダーダークの暗黒の中に現れたドゥエルガル砦。

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出入口の巨大ホールにある謎のアーチ。PC全員興味津々。けど、これは一体なんなのか?(答えは最後の方で)。

ドゥエルガル砦は出入口の巨大ホール(奥に謎のアーチがある)を中心として、全部で4つの区画にわかれているようでした。同じ建物内でも4つの区画は巨大な壁で分断されており、行き来するには、巨大ホールを介せねばならないようなのです。

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「置いてけ~ッ! 置いてけ~ッ!」

まずは、西側の扉。鍛冶場の様子が描かれた彫刻がなされているこの扉の奥の探索をするPC達。

鍛冶場で構成されたここは、ドゥエルガル達に作り上げられた素晴らしい武具(なんと一部に魔法の武器や防具がッ!!)が大量に保管されており、PC達は、これは好都合と自分達に見合う魔法の武具を入手しました。V( ̄Д ̄)v イエイ

ところが、それを守るべくドゥエルガル達が設置していたゴーレムが「置いてけ~ッ、置いてけ~ッ!!(怒)」と怒り暴れ出し、戦闘に。

PC達は機転を利かし、2体目については追いかけっこをする形でうまく出入口ホールへと逃げ帰り、事なきを得たのでした。

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ウクライナダンジョン製品のベットがドゥエルガルさん達に大人気!(違ッ)

この区画を調べた結果、他に気になったのは、ひと気のなさと、医務室のベットに横たわっていた死にかけたドゥエルガル達。どうやらこの砦はドゥエルガルやドワーフにだけに感染するらしい流行り病が蔓延しているらしいことを冒険者達は知ります。

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いきなりまたの謎展開。逃げ出してきたクリーチャーは何者なのだ???

次に東側の扉。ドゥエルガル達が何人もつどい、テーブルを囲み酒を酌み交わしている彫刻がなされている扉に向かおうとしたところ、突然、出入口が勢いよく開いて、中から、一見するとオーク風の謎のクリーチャーが飛び出してきたのでした。腰にタオルを巻いただけの姿で、その表情は悲壮感が漂っています。

 

ドゥエルガル兵士a「あいつはもう元には戻れん・・・薬の調合の失敗だッ!」

ドゥエルガル兵士b「殺してしまえ! 役に立たない上に、逃げ出したのだからなッ!」

 

そのクリーチャーを追いかけてきたドゥエルガル兵士が彼に雨のように矢を射かけて殺してしまいます。

事情は分かりませんが、ホールにいたPC達に気が付いた彼らは侵入者を抹殺すべく、PC達に戦闘を仕掛けてきました。しかし、そのドゥエルガル達も病に侵されているようで、それほど手ごたえなく地に伏せることになります。

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グーグルマップの航空写真モードによると、この区画、どう見てもひとつだけ気になる構成の部屋がありますよね?

東側の区画は一般生活に使われている部屋が多かったのですが、その中に場違いな研究室のような部屋を発見しました。捜索した結果、どうもドゥエルガル達は、クリーチャーである“何か”を“何か”に変身させたり元に戻す薬を作り上げており、更なる効果を発揮させる為に改良実験をも行っていたらしい(記録から、その変身にかかる時間を短縮させる効果を生み出そうと改良を重ねていた模様)。

で、先ほどの半裸のオークの様なクリーチャーは、その実験に使われ、失敗した挙句に殺されてしまったようだったのです。

PC達はくまなく捜索した結果、“元々の完成させられていた薬品”(改良前のちゃんとしたモノ)を2本見つけ、何かの役に立つかもと懐に仕舞い込みました。

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PY全員「この区画の構成、絶対ヤヴァイよね。DM狙ってるよね。みえみえ三重県だよね」」

次なるは北東の扉。数人の兵士達が足並みをそろえ整列し行進している彫刻がなされている扉の奥に挑む一行。

ここは兵士の宿舎で構成された区画で、そのいくつかのベッドには病に倒れ、もう程なくして死ぬであろう容態にまで陥っているドゥエルガル達がいたのでした。

区画奥に進もうとする冒険者達は、この区画を守るゴーレム発動の罠にかかり、逃げ道をふさがれた狭い通路にてゴーレム達と戦闘になります。

 

DM「攻撃! コロコロ・・・ダイスの目は1だ!? 失敗!」

小①Aさん「攻撃! コロコロ・・・ダイスの目は1!? 失敗しちゃった!」

Sさん「攻撃! コロコロ・・・うーん、ダイスの目は1!? 失敗! 続くなぁ~」

Nさん「攻撃! コロコロ・・・まだまだーッ、私もダイスの目1ですよ!?」

 

前回とは似て異なる、全員出目1の連発、が炸裂で皆大笑い。( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽ

 

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「ブヒ♥ブヒ♥」人懐っこい2匹のブタちゃん達を発見。間違いない、こやつらはあのブタちゃん達だ・・・!

ゴーレムを倒し、奥の部屋にたどり着くと、そこには連れ去られていたうちの2匹のブタ達が家畜部屋に捕らわれていたのでした。

 

PY一同「田舎者娘のマヤンがいたら喜んだだろうなぁ・・・(寂)」

 

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霊廟の区画と言う以上に、死に至る流行り病に支配された砦の静けさにより、不気味さ通常の100倍増しに感じられています。

最後に、北西の扉。霊廟の風景の彫刻がなされている扉へ向かう一行。

すると出入口が半開きになっており、そこにこの砦の長たる身なりのドゥエルガルが一人、倒れて死んでいたのでした。先ほどまではいなかったので、冒険者達が手前の区画を捜索している間に、出てきたと思われます。その様子からこの者も流行り病にかかっており、中から出てきたところでちょうど力尽き、こと切れたようでした。

この区画にあった砦長の部屋で、冒険者達は重要なことが書かれてある日誌を発見します。そこには次のような情報が収められていました。

 

1)この砦のドゥエルガル達は、〈はぐれられた御方〉(これが最終的な黒幕と思われる)に魅入られ、その者の支配下にある。その人物には、有能なる片腕〈美しく太った御方〉という人物もおり、基本的には後者が色々なところに顔を出し、指示を出している。

2)〈はぐれられた御方〉はアンダーダークのこの一帯ならびに地上世界侵攻の為に、鉱山奥の施設でモンスターを飼育調教したり、武装兵団を作るべくこの砦兼鍛冶場で様々な武具を製造していた。

3)武具製造の手伝いをさせる為、〈美しく太った御方〉が地上世界から優秀な鍛冶職人ドワーフをさらってきては、この砦に連れてきてくれる。地上世界の民にこちらの存在や計画を悟られぬよう、「ドワーフは“ブタ”に変身させて」砦まで移送することになっている。

4)今回、〈美しく太った御方〉が拉致してきたドワーフを輸送する途中で、ドラウ達の思わぬ奇襲を受け、予定が大幅に狂った。馬車で逃げ続けている人間の娘と生き残っているブタを救い出し、砦に連行せよ。ブタは砦内に、娘は馬車ごと出入口にあるポータル(地上世界につながっている)に連れて行き、脱出させろ。これは〈はぐれられた御方〉からの命令である・・・という指令がついこの間あたりに下されていた。

 

PC達「・・・う、ということは、俺達がダガーフォードまで運ぶのを手伝っていた、このブタちゃん達が、いろんなところで行方不明になっていた・・・、しかも俺達が探していた、ドワーフだった・・・と?!」

PC達「さっきのオーク風の殺されたクリーチャーも、ブタちゃんにされていたドワーフが元に戻り切れずに殺されてしまった・・・と?!(残り3匹のうちの1匹?!)」

PC達「前回、ドラウがブタを憎んでいたり、殺していた理由って、ブタ嫌いなんじゃなくって、ドゥエルガル砦で奴隷鍛冶職人として利用される前に殺してしまい、ドラウにとっても不利な状況を生み出さないようにしていたってことか・・・!」

 

PC達は目の前にいる2匹のブタに、研究室から持ち出してきていた薬品を、1本ずつ飲ませてみたのでした。少し様子が変わったような気がしますが、特に変身する気配はありません。研究室にあった記録の内容からして、戻るまでに時間がかかるのか???

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みんなして普通に接していた一見関係なさそうな人物こそが・・・的な展開キタ━(゚∀゚)━!

霊廟区画の奥に、不可思議な扉があったのですが、どうしても開かない。仕方ないので一旦、大ホールに戻った一行の前に、突如、ボート転覆の際に離れ離れになってしまっていた流れ者の太っちょ農夫マヤンが現れました。

 

Sさん「( ^ω^)おっ、マヤン、生きていたのか・・・!」

 

すると彼女はニタリとした笑みを浮かべ(一同「(´・ω`・)エッ?」)、その本性を現してきたのでした。実は彼女こそが本ボスの片腕として動いている〈美しく太った御方〉その人だったのです。しかも、その正体はデヴィルだったのでした…!! 彼女の放つ異様な臭いのゲップが大ホールに充満すると、死んでいたドゥエルガル達がゾンビ化して生き返り、一緒になって襲い掛かってきます。

冒険者達の必死の抵抗ならびに、SさんPCドルイド・セロン(ヒューマン)の召喚したピクシーの〈ポリモーフ〉呪文で猫にさせられてしまった〈美しく太った御方マヤン〉は、「憶えておいで、この仕返しはきっとするからねッ!!」と逃げ去りました。

 

PC一同「中ボス追い払い、砦を攻略したけど、この先、どうしたらいいんだ・・・???」

 

大ホールのポータルの起動の仕方はかいもく見当がつかず、冒険者達は途方にくれます。

するとそこに、先ほどどうしても開かなかった霊廟奥の頑丈な扉からやってきたらしい、病で死にかけているドゥエルガルが一人やってきました。見れば、見覚えがある顔で、彼はドラウ小砦の牢屋に捕らわれていた――偶然とはいえPC達が牢屋から助け出して逃がした――あのドゥエルガル兵士だったのです。

「そのポータルは、〈はぐれられた御方〉、〈美しく太った御方〉、そして死んでしまったここの砦長しか起動させられない。・・・しかし、地上へ出る他の方法がこの砦にはもうひとつある。それは霊廟奥の区画に隠されている秘密の洞窟をどこまでもどこまでも上に進んで行くことだ。オレは誇り高き戦士だ。一度受けた恩は必ず返す。嘘はつかない。外へ出たいのなら、そこを進んで行くことだ。ただ、気を付けろ、途中にドラゴンがいると言うことだ・・・」

行く当ても、そして他に地上へ帰る手段もない冒険者達は、彼の言葉を信じ、本物のニーチェ修道院長、そしてドワーフと思われる変身させられている生き残りのブタ2匹を連れ、その洞窟へと挑むことになったのでした。

 

今回の展開で、冒険者達が関わってきた今までの冒険に隠されていた謎の全貌が徐々に見えてきました。

冒険者達は無事に地上世界に帰還できるのか? ディアベル嬢はなぜ助け出され、先に地上世界に戻されたのか? 今回の事件の黒幕である〈はぐれられた御方〉、〈美しく太った御方マヤン〉達の陰謀はどこまで進められてしまっているのか? ブタ2匹は無事にドワーフに戻れるのか? 話はまたまた次回へと続きます。

 

今回の経験点は一人3933点。報酬はひとり3000GPと、ほぼそれぞれが魔法の武具関係をひとつずつ入手! 皆さん、ホクホク顔でした。

〈余談〉

「シナリオの舞台すべてをテーブル上にミニチュアで再現する」を初めてやってみました。――いやぁ、壮観壮観!!

用意している中、見学していたうちの子供達も大興奮!!!

いつの間にか勝手にテレインや小道具が追加されていました(?)。

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あれ、こんなん配置したっけかな・・・まぁいいか・・・(・・?

例会レポ 第23回:2019年10月5日(土)

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今回ほど色んな意味で凄まじい冒険を、私達はいまだかつて経験したことがなかった・・・みたいな。

参加者は、Nさん、Kさん、Sさん、小①Aさん、そしてMaster。

DMは、Nさんが担当。

プレイ時間は、9時30分~16時00分でした。

 

PCのパーティ構成は次の通りで、全員3レベル冒険者です。

 ・MasterPCバーバリアン・ガル(ドラゴンボーン)

 ・KさんPCクレリック・オスカー(ヒルドワーフ

 ・SさんPCレンジャー・ヤヴィマヤ(ライトフット・ハーフリング)

 ・小①AさんPCファイター・メルクル(ヒューマン)

 NPCローグ・アンバー(ライトフット・ハーフリング)

 

さてさて、今回のNさんシナリオは、前回(例会レポ・第22回参照)からの完全な続きです。

ならず者達の洞窟にて捕虜にしたゴブリンから得た情報をもとに、冒険者一行は、現在いる鉱山の町から少し離れたところにあるゴブリンの根城へと出発しました。悪さをするゴブリンどもを退治するのは勿論ですが、前回行方不明になった依頼主ドワーフの行方を捜す目的もあります。

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この辺の遭遇は序の口。この時はいつものように冒険が展開するものと誰もが思っていた・・・みたいな。

森の中の小道でゴブリンの手下どもの妨害をはねのけ、たどり着いたその根城は、半分が崩れ去っているような、古い古い古城でした。前回の冒険の内容がアドベンチャーパートとすれば、今回は完全に戦闘アクションパートでして、古城内にたむろするモンスター達との戦闘の連続となりました。

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古城内は、あちらこちらに敵・敵・敵・敵のオンパレード!!

効率よく探索を進めようとすればするほど、何故か別々の部屋から敵の(各)グループが突撃攻撃を繰り出してきて、パーティは分断された状況で戦う羽目になります。

今回は範囲攻撃が出来る魔法使い系キャラがいないことから、個々に地道な叩き合いが続き、戦闘が長引くこと長引くこと(爆)。

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ボス「武器を捨てないと人質を殺すぞ!」 一同「やばい、どうする?!」 メルクル「突っ込んでやっつけます!」 一同「(´・ω`・)エッ?」

いつの間にやら指揮権(???)を渡されたファイター・メルクル(ヒューマン)は、どんな敵が出てこようとも、どんな困難な状況が訪れようとも、どんどん進もうとします。

 

ええんか?! 本当にええんか?! メルクルの言うこと聞いて~💦

 

後半に登場したボスグループと、その側の部屋から現れた援護部隊。これらとの大接戦が繰り広げられる中、冒険者パーティに悪戯と爆笑の神が舞い降り始めます。

 

Kさん「(1ラウンド目)攻撃! コロコロ・・・ダイスの目は1だ!? 失敗!」

Kさん「(2ラウンド目)攻撃! コロコロ・・・ダイスの目は1だ!? 失敗!」

Kさん「(3ラウンド目)攻撃! コロコロ・・・ダイスの目は1だ!? 失敗!」

Kさん「この20面体は1しか出んのか・・・?!・・・?!・・・?!」

Kさん「(4ラウンド目)攻撃! コロコロ・・・ダイスの目は・・・2だ!? 失敗!   なんだよーッ(⤵)」

 

Sさん「(1ラウンド目)攻撃! コロコロ・・・ダイスの目は1だ!? 失敗!」

Sさん「(2ラウンド目)攻撃! コロコロ・・・ダイスの目は2だ!? 失敗!」

Sさん「(3ラウンド目)攻撃! コロコロ・・・ダイスの目は3だ!? 失敗!」

Sさん「この20面体は1から順番に順序良く数字が出るようになっているのか・・・?!・・・?!・・・?!(⤵)」

 

小①Aさん「攻撃! コロコロ・・・ダイスの目は19だ! やたーッ! クリティカルだよ!(⤴)」

小①Aさん「攻撃! コロコロ・・・ダイスの目は20だ! やたーッ! クリティカルだよ!(⤴)」

一同「Σ(゚□゚;)?! 〇✖△▢※⤴⤵→←?」

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DM「ゴブリンどもがペットにしてたアウルベアです」 一同「もう重要なゴブリンどもは全滅させたからこいつはいいか・・・?」 メルクル「突っ込んでやっつけます!」 一同「(´・ω`・)エッ?」

冒険者に2名ほどHP0の気絶状態の者を出しましたが、無事、悪さをするゴブリンとモンスターどもは駆逐され、行方不明かつ人質にされていたドワーフは残念ながら殺されてしまったものの、町へと引き返した一行は町長に感謝されたのでした(←一部日本語がおかしいですが状況説明は間違っていません)。

 

今回の経験点は一人1290点(すごい大量の敵倒しましたからねぇ~(´▽`;) )。報酬は一人110gp、50ep、45sp、あとは魔法のスクロールが数本。

冒険者たちは全員、4レベルへと成長しました! テレテ・テッ・テッ・テー!!

 

しかし・・・ええんか?! 本当にこれでええんか・・・?!💦

PC一同「一応、事件は解決できたみたいだし、イイ・・・んじゃないかな?(⤵)」

番外編レポ 小①D&Dの大地に立つ!〈後編〉

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今回の冒険の舞台であるダンジョンの全図。参考にしながら読み進めて下さいね。

第4章 いきなり突撃!~プレイ模様その中盤戦

前述したように、以前、TRPGの基本的なことを説明した際(〈前編〉参照)、併せてキャラクターシートの見方、基本的に良く出てくる専門用語(必要最低限レベルのみ。能力値、技能、セーヴィング・スロー、HP、AC、イニシアチブ等)、そして判定ルールについては説明してありましたが、今回のプレイでは、わざといちいち説明を繰り返しながら(←但し簡潔に)、ゲームを進めていきました。文章内で繰り返すとくどくなるので、以下、その辺のやりとりはほぼカットして話を進めさせてもらいます。

 

DM「ここは自然にできた洞窟に、ゴブリンどもが手を加えて棲みやすいダンジョンに作り変えた場所のようだね。歩きやすい。所々に火のついた松明が壁に取り付けられていることにして、特にランプとか明りは必要としないことにしよう。さてさて、メルクルから見て、真っ直ぐに通路が先に延びており、奥まったところが右と左にそれぞれ道がわかれています。で、その道がわかれている中央奥側の壁に、意味ありげな頑丈そうな扉が取り付けられていました。どうする?」

小①PY「え、どうするの?」

DM「冒険者がよくおこなう行動としては、通路に罠が隠されていないか、モンスターが潜んでないか、注意深く確認しながら少しずつ進んで行く、とかだね」

小①PY「そうなんだ。どうやって様子を見るの?」

DM「では、技能の〈知覚〉を振ってください。難易度は10にしよう。あ、知覚と言うのは、遠い・近いの意味のちかく、ではなくて、見たり・聞いたり・察したり、と言うことを難しい言葉で知覚、と言うんだね、そういう意味での判定です」

小①PY「やっとサイコロ振れる!! ドキドキ、エイッ! ・・・あ、ダメだ、失敗しちゃった。ガーン・・・」

DM「残念。ではメルクルは、特に何も気が付きません。どうします?」

小①PY「じゃ、先の方へ歩いていきます!」

 

面白いことに、NPCと会話だけのやりとりの際はどうしていいのか分からず自信なさげだったのに、目の前に用意されたダンジョンタイルやらメルクルのフィギュアを使う展開部分に進んだら、喜々として身を乗り出し、広げられたダンジョンの先の方を自ら率先して指差したりし始めました。

やはり、言葉の説明だけよりも、実際に目の前に“視覚的に状況が分かる具体的な物”が置かれ提示されると、意味合いが分かりやすいことから、自信ある行動(案)が生まれてくるんでしょうね。

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初心者冒険者への、お・も・て・な・し、鉢合わせ!

DM「先ってどこまでですか?」

小①PY「道を右に折れて、どうなっているのかその先まで!」

DM「え、え?! ちょっと待って。確かに行こうと思えば実行できるけど、危険なダンジョンにいるわけだから、冒険者なら注意深く進んでいくと思うな。わかれ道の手前まで行って、安全を確かめる為にチラリと角から奥を覗き込むとかね。大抵はそうするもんだよ」

小①PY「ふーん、そうなんだ。じゃ、角まで行ってみます」

DM「じゃ、メルクルのフィギュアを自分で動かしていいよ」

小①PY「トコトコトコ・・・(←律儀に1マスずつ、ちゃんと移動させている)」

DM「はい。じゃ、そこからそっと覗き込んだところ、『ウワッ!』 曲がり角の先の方から1体のゴブリンがちょうど君のいる方へ歩いてきたところでした。お互いにビックリします」

小①PY「ヤバッ!!」

DM「おそらくダンジョンをパトロールしている見張りのゴブリンだと思われます(←DM、ゴブリンのフィギュアを1体配置)」

小①PY「ゴブリンの人形、小っちゃ! なんか弱そう~」

DM「うーん、そうね。ゴブリンは初級冒険者向けの弱い敵だからね。では、戦闘ラウンドに突入します。まずはイニシアチブ判定と言って、どちらが先に、どちらが後に行動するかを決めますね」

 

喜々として20面ダイスを振る小①PY。サイコロを転がすのが面白くてしょうがないようです。

先攻はメルクル、後攻はパトロール兵ゴブリンになりました。

小①PYはメルクルのフィギュアをゴブリンに接敵させます。

 

小①PY「攻撃・・・コロコロ・・・当たった! ダメージは6ポイント!」

DM「凄い攻撃にゴブリンはフラフラし始めた。こちらの攻撃ロールは・・・コロコロ・・・失敗! では、次のラウンド、またメルクルの攻撃どうぞ」

小①PY「コロコロ・・・当たった! ダメージは7ポイント!」

DM「『ぐあっ!』 バタリ! パトロール兵ゴブリンは前のめりに倒れて動かなくなりました」

小①PY「やっつけた! じゃ、先に進みます!」

DM「あの、目の前に扉があるんだけど、どうしますか?」

小①PY「そこはいい。あとにして、右の道を先に進んでいく。どうなってるのか気になるから~」

DM「あ、そうなのね。いいよ。では、右の通路を進んでいくと、今度は左に折れて、そのすぐ先に普通の木の扉が見えました」

小①PY「えーと、扉の前まで行く」

DM「そしてどうしますか?」

小①PY「えーと、こういう時も、様子を調べます・・・でいいの?」

DM「はい」

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初心者冒険者が必ず通る道、“閉まっている扉の前でどうしますか?”

DMの指示で、メルクルは〈知覚〉判定をして成功。扉の奥にゴブリンの気配を感じます。

 

小①PY「よし、ドアをバンッと開けて突撃します! ビックリ、サプラ~イズ!!」

 

この辺はサークルの例会の様子を見てて覚えたことなんでしょうが、見事に再現してました。

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初心者にも「これは良い(( ̄ー ̄)ニヤリ)」と目に映ったらしい不意討ち攻撃。

DM「じゃ、中にはくつろいでいた2体のゴブリンがいて、突然のことにビックリしてまだ動けません。ちなみのこの部屋はゴブリン達の寝床のようで、ボロボロのベットやゴミが散乱してます。驚かせ不意討ちできたのでメルクルが先に行動できますよ」

小①PY「じゃ、前にいるやつの隣のマスまで進んで、攻撃します。コロコロ・・・成功! ダメージは、おーッ、やたーッ! 最高の8の目が出たよ! 12ポイントのダメージ!」

DM「そりゃすごい。一撃で一匹目は倒れたぞ。ではイニシアチブね」

 

メルクル先攻、ゴブリン後攻になります。

 

小①PY「攻撃・・・コロコロ・・・あ、20が出た!」

DM「エエッ?! すごいね?! それはクリティカル・ヒットと言う、凄い大成功を意味してて、ダメージ・ロールを2回振れるんだよ」

小①PY「そうなんだ?! やたーッ!! コロコロ・・・14ポイントのダメージ!!」

DM「こりゃたまらん。2匹目も、あっという間に倒されてしまったのでした」

小①PY「やっつけたよ。どうするの?」

DM「倒したモンスターの装備や衣服のポケット、あとこの部屋に何かないのか、普通なら冒険者は捜索するね。あ、調べるという意味ね」

小①PY「宝物ないかとか?」

DM「そうそう、それそれ。今までもやってきた〈知覚〉判定ね」

 

戦闘シーンでの出目の良さの反動が来たのか、〈知覚〉判定は失敗に終わり、特に何も発見できなかったメルクルは早々に道を引き返し、もう片方の通路を奥まで進んでいくのでした。

 

第5章 ダイス目よすぎ!~プレイ模様その後半戦

DM「では、こちら側の通路の方も一番奥に、似たような木のボロっちい扉があります」

小①PY「様子を見ます」

 

良くある段取りやルールを覚えてもらう為にもと、わざと似たような場面を繰り返し、今回も〈知覚〉判定を要求しました。が、今回は残念ながら失敗。

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画像左上のボス・ゴブリンさんが、後に意外なやりとりのネタを提供してくれることになるとは、よもや誰も想像もしていなかったのである・・・的な。

DM「例えば、何も聞こえない、おかしな気配も感じられない・・・からと言って、この状況下で、用心しないでバ~ンと開けてしまうというのもおかしいので、念の為、少しだけ開いて中を覗く、と言うのでも良いよ」

小①PY「うん、じゃ、そ~っと覗き込む。チラリ」

DM「すると中は先程と同じような大きさの部屋だったのだけど、中はボロっちいけどテーブルやイスやタンスがあったりと、ちょっぴり豪華な部屋だった。そこに、今までと同じゴブリンと、今まで見たこともないような体の大きなゴブリン――おそらくこのダンジョンのボスだろうね、がいて、2匹で何かを話しており、まだ君には気が付いていません」

小①PY「ボス?! よっしゃ、やっつける! 突撃~!!」

DM「了解、了解。不意討ちは成功するよ。配置からして、手前の小さいゴブリンまで移動して、攻撃だね?」

小①PY「うん。(トコトコトコとメルクルを動かし)攻撃・・・コロコロ・・・あ、失敗しちゃった! ガーン・・・残念」

 

改めてラウンド開始と言うことで、イニシアチブ判定。やっぱりメルクルが先行、ゴブリンが後攻に。不思議とこの順番が繰り返されますな。

 

小①PY「行くぞ~、攻撃! ・・・コロコロ・・・あッ、また20が出たよ!!」

DM「えええっ?! よ、よく出るなぁ。ダメージは2回ロールだよ」

小①PY「12ポイントのダメージ!」

DM「一撃のもとに子分ゴブリンは葬り去られたのでした。ではでは、こちらのボス・ゴブリンの行動ね。メルクルの隣のマスに移動して、シミター・・・えっとそういう名前の剣で、攻撃してきます。強いボスなので、なんと2回攻撃ができちゃうんだな」

小①PY「剣? 棒みたいなの持ってるよ!」

DM「・・・は? ボウ? ・・・棒???」

 

何を言っているのかと小①PYを見たら、配置しておいたボス・ゴブリンのフィギュアをまじまじと見つめています。なるほど、確かにそのフィギュアは柄が長く刃の短い斧状のもの(ピック?)を天に向かって掲げている造形をしています。どう見てもシミターは持っていません。棒っぽいものを持っている風に見えます。

うちの子は目の前に提示されているジオラマ風景がその場の本当の状況と捉えているようで、間違っていませんよね。僕のように状況慣れしてる場合、たまたまマスターが持ってて配置してきたフィギュアの形がそうな訳で、マスターが説明している状況に合わせて補正をかけると言うのが常識化しているだけの話。今のこの状況の場合、一方的に、そういうものだと分かっている、伝わっている、と判断した僕の方が間違っていたわけです。これまた説明不足の僕のミスでした。

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それ、剣(シミター)じゃない! 確かに! 座布団1枚!

DM「そうね。説明できてませんでした。たまたま用意したボス・ゴブリンのフィギュアの形がそうと言うだけで、“ゲーム世界の中の方”では、イメージとしてはそのボス・ゴブリンは大きな剣を持っていることにして下さい」

小①PY「そうなんだ、うん、分かった」

DM「じゃ、改めて2回攻撃だ! コロコロ・・・なんと、2回ともに失敗だと?!」

小①PY「フーッ、やばいやばい、当たったら死んじゃう~。じゃ、メルクルの攻撃ね。コロコロ・・・やりぃ、当たった! ダメージは・・・あッ、また一番大きな8の目が出た! ダメージは12ポイントだよ!」

DM「本当に、いい目、良く出るぁ~。こちらのHPはだいぶ減っているよ。じゃ、こちらの2回攻撃ね! ・・・コロコロ・・・1回目失敗、コロコロ・・・2回目は、あ、1足りない・・・ガ~ン!」

小①PY「(ニコニコしながらダイスを両手で挟んで手のひらで揉んでから振る)よしっ、行くぞ~、攻撃!! ・・・コロコロ・・・やたーッ! 成功だよ! ダメージは10ポイント!」

DM「うーん、なんて出目に恵まれている冒険者なんだ~。このダンジョンに巣食っているゴブリン達はあっという間に全部、倒されてしまったのでした」

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冒険と言えばこの瞬間! 誰もが達成感を感じる時ではないでしょうか!

メルクルが部屋の中を捜索すると、2つの鍵が出てきました。

 

小①PY「鍵が2つ・・・分かった! まだ開けてない最初に見た扉が鍵付きで、それを開ける為のものなんじゃない?! でも、もう1つはなんだろう・・・?」

DM「お察しがよろしい様で。では、メルクルは最初に見た扉の前に戻りますか?」

小①PY「うん」

DM「君が想像したように、まさしく扉は頑丈な鍵が掛かっていて、見つけたうちのひとつが、そこを開ける為の鍵だったのです」

小①PY「やっぱりね。開けます!」

DM「開けると、ガランとした部屋の中央に、宝箱がありました」

小①PY「村長さんが言ってたやつだな!? 中は何だろう!? 多分、残りの鍵がこれを開けるものなんじゃない?!(←興奮して早口になってる人)」

DM「はい! やはり鍵が掛かっていたけど、残りのもうひとつの鍵で開けられました。ふたを開けると、たくさんの金貨が入っています」

小①PY「わ~お! やたーッ! いただき!」

DM「こうしてメルクルは村を困らせているゴブリン達を退治し、宝物も手に入れ、無事に最初の村へと引き返してきたのでした。村人のおじさんもおばさんも、村長さんも、何度も『ありがとう、ありがとう』とメルクルにお礼を言い、美味しい物をごちそうしてくれた上に、保存食をたくさんくれたのでした。君は旅の途中だし、また新しい冒険を求めて村から旅立って行ったのです。今回の冒険は、これで、お・し・ま・い」

 

一人プレイヤーでしたが、子供はひと通りD&Dを最初から最後までプレイでき、大変に満足したようでした。

 

最後に

その日の夜、他の家族がいるところでうちの子がD&Dについて熱く語っていました。

「おもしろかった~!」

「今度はいつD&Dやるの?」

「明日またD&Dやろう! 悪いドラゴン出して! やっつけるから!」

また遊びたいという要求が出てきたということは、そうとう面白く感じ、気に入ったことを意味しているのでしょう。

「メルクルはドラゴンをやっつけたんだよね~!」

「メルクルは森を抜け、海へと出て、船に乗ったんだよ~!」

いつの間にやら、こんな風に想像の中で、メルクルの物語や活躍図を展開させ自分の中で遊んでいるくらいです、この子の中にイマジネーションを膨らませ展開させるだけの強い影響力をD&Dゲームは持っていたのでしょう。

 

細かなルールや専門用語は1回のプレイだけですし、それほど憶えられませんでしたが、冒険者としての行為を何か行う、戦闘で命中判定を行う――こういう時に、目標とする値を目指して20面体を振って修正を足し、同じ数かそれより上を出せば成功、と言う基本ルールはあっという間に憶えてしまったようでした。こちらが何を言わずとも、判定しなければならない空気が伝わると、自然と20面体を手にしていましたからね。

配慮すべき点はいくつもあるかも知れませんが、D&D5版、周囲のサポートさえあれば小①でも十分遊べるTRPGであると思えたものです。

そして、TRPGに初めて取り組む子供の姿を見ることは、TRPG慣れしてしまった大人に初心を思い起こさせる良い教師になり得る事実も知ったものです。

子供も大人も、初心者も経験者も、そんなこと関係なく、お互いがD&DやTRPGを通して楽しみながら、いろんな面で自分を見つめ直したり、社会性や人としての関係性を学び育み合える機会が、いろんなところで増えていくと良いですね。

 

~ひとまず、お・わ・り?~

(注:実際のプレイ時には記録撮影はしなかったので、後日改めてダンジョンパーツを組み立て、プレイ状況を思い出しながら再撮影しました。今回の記事画像は、すべてそれで構成しています)