いわきD&D同好会のブログ

福島県いわき市で活動しているTRPGサークル“いわきD&D同好会”の紹介ブログです。〈ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)5版〉と〈新クトゥルフ神話TRPG〉をプレイしています

番外編レポ 2024春:新・小①D&Dの大地に立つ!

新小学1年生、D&D5版(TRPG)のプレイに初挑戦です


今回のレポは番外編です――。

内外問わず以前から「息子さんもTRPGに参加させてあげたらどうです?」「パパが好きなことだし、お姉ちゃんも遊んでいるのだから興味を持つのでは?」と話が出ていました。確かに例会時、興味を示している素振りはありました。が、あまりにも小さすぎては難しすぎたり(字も読めないし計算もできない)、意味も分からずにすぐ飽きてしまうのではと危惧したこともあり、しばし様子を見ていたのです。そして今年、小学校に入学したこともあり、本人に聞いてみることにしてみました(お姉ちゃんの時と同じように)。すると二つ返事で「D&Dやってみたい!」とのこと。

例会に参加する前に、お姉ちゃん(スイミーのプレイヤー)に協力してもらいお試しプレイをしてみようと言うことになりまして、本日(2024年4月21日(日))3人で遊んでみたものです。

 

尚、事前にしておいた、「テーブルトークロールプレイングゲームとは何か?」の解説、「プレイするのに用意した物(ひらがなで書いたテストキャラ)」などなどは、以前blogにあげたお姉ちゃんのD&D(TRPG)初プレイの時とまったく同じ内容(“番外編レポ 小①D&Dの大地に立つ!”参照)。

驚いたのは、ラウンドやターンなど、(ルールについては説明しなかったのに)「多分こう遊ぶんでしょう?!」と専門用語をポンポン出して逆に解説してきます。さすが現代っ子、TVゲームやカードゲームは身近なものですし、何より小学校高学年になったお姉ちゃんとTVゲームのRPGをちょくちょく一緒に遊んでいたので、(もちろん大まかなところでですが)話が早かった・・・!

最近はアニメで放映してる“ダンジョン飯”にはまっており、「チルチャックみたいなキャラをやりたい! 戦いのとき弓矢で後ろから仲間を応援するやつをやりたいです!」と、マイキャラの希望も前もって考え伝えてきていました。なので、今回のテストキャラは弓矢攻撃を得意とするローグにしたものです。

 

 

 

第1章 木こりの一家を救え!

DM「君たちは旅の冒険者です。ある日、立ち寄った小さな村の酒場にて休憩していました。すると息せき切って、外から数人の村人が入ってきます」

小⑥A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「お、なんだろう?」

DM「狩人達らしい。で、ゼーゼー言いながら、酒場にいた面々に伝えます。『大変だ、ゴブリンが出た! 急に襲われてな!!』『それは大変だったな!! それでそいつらは?!』『まだ森にいる。それで木こりの一家が捕まっちまって、大変なんだ!』『なんだって?! ど、ど、どうする・・・?!』」

 

真剣に話に聞き入るPL二人。

 

DM「さて、君たちはどうしますか?」

小①TくんPCローグ「助けに行く!」

小⑥A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「これは名乗り出て、行くしかないっしょ!」

DM「では村人たちは、『おお、あんたら冒険者で、強そうだな。ゴブリンどもをやっつけて、木こりの一家を救い出してくれよ!』と頼んできました」

小⑥A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「了解。まかせて!」

 

DMは事前にテーブルに広げていたバトルマップの状況を説明します。「森をしばし進むと小さな広場があり、そこに木こりの家、荷車とトイレ小屋がそれぞれありました」と。

 

小①TくんPCローグ「家のドアに行って、バン! と開ける! 向こうにゴブリンがいて、顔ぶつけてビックリするかも!」

小⑥A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「突っ込んでいくんかい?!」

DM「いやいや、ちょっと待ってね。まずは、広場に入ったすぐのところから話は始まります。二人とも、技能の〈知覚〉判定をしてください。難易度は10で良いです。これはたどり着いてすぐ小屋の方や周囲の様子を見て、何か聞こえて来たかどうか、小屋の方はどのような雰囲気か感じ取り確認したことを意味します」

小①TくんPCローグ「ああ・・・耳を澄ますんだ~?(←耳に手を当てる仕草をする)」

DM「そうだね」

 

小①Tくん、行為判定にはすべてにおいて20面体を振ると言うのはしっかりと認識しており嬉々としてダイスを転がします。キャラクターシートの数値確認、計算はお姉ちゃんがお手伝い(←プレイ中すべてにおいてメチャクチャに助かりました!!)。

二人とも高い目を出して成功。小屋の中からゴブリンらしい声や、かすかに人間の抵抗する声が聞こえてくることに気がつきます。

二人は急ごうと小屋へと向かおうとしますが、動き出す寸前ちょうど外に出ようとしていたゴブリン3体が出入り口から姿を現し、お互いの存在に気がつきました。

 

戦闘開始!

 

イニシアチブ判定をし、戦闘ラウンド開始です。

いつものように前衛たる小⑥A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)が切り込み隊長でどんどん前進。敵の真ん前へ。

小①TくんPCローグは念願の弓矢攻撃で後方から援護します。

 

 

小①TくんPCローグ「戦士が囲まれてる! 戦士の前にいるやつに弓矢を撃ちます!」(←ジェスチャーで弓矢を構えるふりをしている)。

広場にたどり着いた時にはやってみたいことを後先考えずに宣言していましたが、戦闘になると状況を見て仲間のことも考え行動してくれています。

小①Tくん、自分のキャラで1体倒すごとに大喜びで歓喜の声を上げていました。

小⑥A子さんはいつにも増してダイス目が光り、自ターンの2回に1回の割合くらいでクリティカルを連発。

最初の3体、後続で出てきた3体のゴブリンを、ふたりはほぼ瞬殺(DM(;^ω^)ヒィィィ)、DMに反撃の余地を与えませんでした。

 

DM「木こりの夫婦はロープで縛られています」

小①TくんPCローグ「助けないと」

小⑥A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「あたしの剣でロープを切ってあげますよ」

DM「二人は『ありがとう!』と感謝の言葉を述べ、そして告げてきます。『君たちは冒険者だろう? 森の奥にある昔の砦跡に最近、このゴブリンどもが棲みつき始めたようなんだ。そこがやつらの本拠地だ。やつらのボスの一派が、うちの息子をさっきさらって行ってしまった。なんとか子供を助け出して欲しい!!』

小①TくんPCローグ「子供が誘拐されちゃったの?!」

小⑥A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「人質にして村に何か言ってくるとかかな? こりゃ助けに向かいますわ。早くいかないとまずいね!」

 

 

■第2章 子供を救え!

いそいそと広げていた物を片付け、次なる場面を用意するDM。小①TくんはDMのマスタースクリーンの裏側が気になる様子。

 

DM「これはゲームのお話や、秘密の地図、敵のHPや攻撃の値が書いてある用紙がプレイヤーに見えないように隠すものだよ。もし、それが皆に見えていたら、次にどうなるのかとか、敵の正体がバレちゃって、ゲームとしてつまらなくなってしまうでしょう?」

小①TくんPCローグ「ふーん。そうなんだー」

 

ストーリーの後半が始まります

 

話をしながらDMは用意していたマップを広げて、PCのフィギュアを配置します。

 

DM「ここは木こりの小屋のさらに奥、深~い森の中で、大昔の戦争で使われた砦跡です。昔の戦争で滅んでしまったもので、時間がかなり経ったこともあり、ボロボロだね。天井はあるけど、壁は色んな所が崩れ去り、扉は壊されて床に横たわっています。いたるところにボロボロに錆びたり折れた剣や槍、鎧なんかが転がっています。先程と同じく技能の〈知覚〉判定を行ってください」

小⑥A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「あたしだけ成功!」

DM「では、建物の中を仕切っている壁の向こう側から、ゴブリンがなにかブツブツ話し合っている声と、子供のシクシク泣く鳴き声がかすかに聞こえて来ました。おそらくここに勝手に棲みついたモンスター住人は、奥に集まっているようだよ」

小①TくんPCローグ「よし、じゃっ、そっと進んで行って、奥の部屋の手前の壁のところからチラッと奥を覗き込んでみようかな」

小⑥A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「そうしよう。そうします」

 

PC達のフィギュアを部屋の手前まで移動させます。ボスゴブリン1体、配下のゴブリン5体を確認(←PCが見える範囲に来た時にDMがフィギュアを配置。)

PC達が不意打ち攻撃に成功したことにするとDMは伝えます。二人は物陰から弓矢攻撃を開始。小⑥A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)のみ成功し、部下1体を倒します。

 

 

改めてイニシアチブ判定をして戦闘開始。

小⑥A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)が前に立ち、次々とやってくる前衛ゴブリン2体を防ぎながら近接戦に挑みます(残り2体はボスを守っており動かない)。

それを見ていた小①Tくんは何か考えたようで、「通路を戻って、この部屋の反対側の出入り口に回ります。そこから弓矢で(ボスやボスを守る護衛ゴブリンを指差して)攻撃します!」と宣言しました。

自分なりに優位になる展開を生み出そうとしているようです。

 

2ラウンドかけて小①TくんPCローグは裏側に回り、宣言通り、スイミーが相手をしていない残りの敵へと弓矢を浴びせかけだしました。最初はボスに攻撃すると言ったのですが、ボスの手前に壁があり見えていないので当てられないとDMが告げると、「壁があったら見えないし、当たらないもんね。そっか!」と納得します。

目標を変更し、改めて見えているボス前の部下ゴブリンを攻撃。

 

小①TくんPCローグの出目の良さ、そして恐ろしいくらいにクリティカル攻撃を連続で繰り出す小⑥A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)の活躍により、下っ端たちはあっという間に地面に崩れ落ちます。

 

小①TくんPCローグが大ピンチ?!

 

最後に残ったボスゴブリンは、執拗に弓矢攻撃を繰り出す小①TくんPCローグに近付きました(こちらの方が距離も近かったので)。ボスはそれなりの命中率を持ち、それなりのダメージを出せることから、初めて敵にダメージを食らう小①TくんPCローグ。

これはまずいと小⑥A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)は2倍移動で応援に駆け付けます。

 

協力し合って見事に退治!!(`・ω・´)b

 

変わらず順調に攻撃ロールに成功するふたり。徐々に相手のHPを削っていきます。

最後の一撃は、小①TくんPCローグによるもので、ボスゴブリンは断末魔を上げながら後ろに倒れたのでした。

 

小①TくんPCローグ「やったー! やっつけたー!!\(^o^)/」

小⑥A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「まぁ、ゴブリンは初心者向けで、大した強さじゃないしね┐(´∀`)┌」(←クールなセリフを口にしてみせる)

DM「君たちは掴まっていた子供を介抱しました。『冒険者さん、助けてくれてありがとう。僕の名前はティ(T)ローと言います』」

 

盛大に吹き出すPLふたり。

 

小①TくんPCローグ「なんで僕の名前にそっくりなんだ~?!(爆笑)」

小⑥A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「ぜってー、いま行き当たりばったりに思いついたんでしょ、その名前~!(大爆笑)」

DM「( ´艸`)こうして君たちは無事に木こりの一家を救い出し、村に悪さをするゴブリンどもを倒したのでした。めでたしめでたし!!」

 

お姉ちゃんの協力もあり、実にスムースに楽しく遊べました♪

 

■エピローグ・感想会

DM「D&Dとか、TRPGってこういうゲームなんだよ。わかった?」

小①TくんPCローグ「うん、わかった。楽しかった~!!(^^♪」

DM「自分でオリジナルのマイキャラを作って、それをレベルアップして育てて行ったり、今回はあまりできなかったけど、他のキャラ達と色々冒険のやり方や進め方について話し合って実行していく楽しみもあるんだよ」

小①TくんPCローグ「最初の戦いの時みたいにならないように?」

DM「そう」

小①TくんPCローグ「例えばいきなりドアの前に行って開けないで、トイレ小屋や、荷車みたいなやつの陰に隠れて、どうなるか様子を見たり、そこから隠れながら弓矢を撃ったりするとかでしょう?」

DM「そう! その通りだね。そうやって、仲間と協力したり工夫してお話を進めたりするんだね」

 

様子を見ている限り、冒険者グループで相談して決める流れがややまだ理解できていなかったようでしたが、ちゃんとやりようを解説しながら、次回からはこうしていけばもっと良いかもね、と伝えていけば十分やり方を覚え、皆さんに交じって遊べて行けるように感じたものです。

初プレイでしたがかなりスムーズにプレイを行えましたし、お姉ちゃんもDMも、実に楽しめました。

 

………to be continued !!

例会レポ 第36回:2024年3月31日(日)

今回のシナリオにスライム目薬は関係ありません (´・ω`・)エッ?

 

このところ順調に毎月例会が行われている、いわきD&D同好会。4月に入る一日前の本日は、春の兆しが見え始めている、とても暖かい日でした。

今回の参加者は、Nさん、小⑤A子さん、K子さん、そしてMasterの計4名。

DMは、Nさんが担当。

プレイ時間は、09時50分~14時30分でした。

 

PLの持ちキャラである、PC達の名前やクラス、そして冒険者パーティ編成(役割分担)は次の通り。全員4レベルキャラになります。

 

◆前衛(近接攻撃班)

 小⑤A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)

 K子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)

◆補助(回復&補助魔法班、近接攻撃の第2班)

 Master担当:NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ

 

 

――時間になったことから、早速セッションが開始されます。

 

 

■シーン1.ホブゴブリン軍討伐指令!

DM「あなた達は旅の途中、大きな都市と都市の間にある、とある街に立ち寄りました。そこで街を脅かしているホブゴブリンの噂を耳にします。街を襲うべく数百の仲間を集めたホブゴブリンの一味は軍隊を作り、今まさに大きく動き出そうとしている・・・。それを阻止するため、街の軍に協力してくれる冒険者を募っているとのこと」

 

PC(PL)一同は相談し合い、軍隊施設に行くとその依頼を受けることにしたのでした。

 

DM「軍の担当者は詳しいことを説明してきます。『偵察に行った者の報告から、ホブゴブリン軍に重要な動きが見られることが判明した。ひとつは兵器の開発。ひとつは前線に向けての物資の運搬。ひとつは前線キャンプが張られていること』。担当者は続けます『君たちにこれら3つの問題の場所に赴き、壊滅させるなり、動きを封じる行動を起こしてきて欲しいのだ』」

Master担当:NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「戦いは始まっているんですかね?」

DM「そうですね。始まったばかりと言う感じで小競り合いが行われつつあります」

小⑤A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「すぐに動き出さないといけないのかな」

DM「大きな戦いに発展してしまうまでに時間があまりありません。3日以内に依頼を解決しないとヤヴァイ感じです」

K子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)「では、急がないと」

 

冒険者たちは動き出します――。

 

 

■シーン2.攻城兵器を倒せ!

DM「軍からの情報をもとに、君たちはひとつ目の目的地である、とある洞窟にやってきました。この奥に、ホブゴブリンに与するゴブリンたちが生み出した攻城兵器があるので、前線に送り出される前になんとかしなくてはなりません」

Master担当NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「工場の兵器を破壊するんですね」

DM「え・・・?」

Master担当NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「ん? あ・・・もしかして、“工場”ではなくて、城を攻める方の“攻城”ですか?」

DM「はい!」

Master担当NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「工場の兵器を破壊するんではなくて、既に作られた攻城兵器を、壊す? 倒す? わけなんですな」

 

ひとり勘違いしていたMasterをよそに、DMはバトルマップを用意します。

 

洞窟の奥に蠢くモノあり・・・!

 

DM「長い一本道の通路があり、奥の方に動くものがあります。アーバレストが取り付けられた巨大なキャリオン・クロウラーが天井を這っており、そこに4体のゴブリンがベルトで落ちないよう己達を固定しており、巨大な芋虫をコントロールしているのです。1体は射手のようですね。ランタンも取り付けられてて、明らかにあれが攻城兵器と思われます」

 

攻城兵器

 

PC達は気付かれていないことから、先行して動き出します。

小⑤A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)と、K子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)による弓矢攻撃がさく裂(しょっぱなの攻撃ロールならびにダメージロールがとんでもなく高い目!)、固定されていたベルトを矢に切られたゴブリンは落下して地面に叩きつけられたり、ランタンも壊され敵側はパニックに。コントロールの利かなくなったキャリオン・クロウラーは仲間のはずのゴブリンを襲い出す始末。

 

 

光源は敵側のみだったので、真っ暗闇になってしまった洞窟を、Master担当:NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)がライトの呪文で照らし出し、その明かりを頼りにしながら、ファイター女性陣は更なる戦いを挑みます。

触手による麻痺攻撃に恐怖を感じながらも、順調にダメージを叩きだす女戦士たちの活躍で、洞窟内の攻城兵器とゴブリンたちは駆逐されたのでした。

 

時間があまりないことから、一行は第二の場所へとすぐに移動します――。

 

 

■シーン3.輸送部隊を壊滅せよ!

DM「軍からの情報をもとに、君たちは二つ目の目的地である、とある山道にやってきました。藪の中に身を隠していると、道の向こうからたくさんの物資を積んだ5台の荷馬車がやってきます。巨体のホブゴブリン隊長が指揮している、兵士ホブゴブリンと御者ゴブリンの混合部隊ですね。前線に向かっているので、ここで食い止めなくてはなりません」

 

便宜上、白いメモ用紙=荷車と言うことになっております。

 

藪の中から様子を窺い、タイミングを見てコッソリと不意討ち攻撃を仕掛けようと試みる冒険者たち。しかし、先ほどの出目の良さの反動か、ことごとく技能〈隠密〉判定に失敗、敵側に存在を知られてしまったのでした。

 

Master担当:NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「仕方ない、飛び出して接近戦に挑みます!」

小⑤A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「同じく! 突っ込むぞ~!」

 

飛び出す二人に続く形で移動しつつの援護射撃をするK子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)。

 

 

DM「では、輸送部隊はこのような動きを取ります」

 

DMはモンスターのフィギュアの他に、馬車に見立てたメモ用紙を少しずつ前進させるのでした。

 

Master担当:NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「あ?! 我々が戦ってるすき間をぬって先に進もうとするんですね?!」

DM「はい」

小⑤A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「行かれないように食い止めないと!」

K子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)「先頭の馬車を操作してる御者を狙います!」

 

冒険者たちは工夫して先頭の馬車を足止めさせ、後方の馬車を立ち往生させるのでした。

しかし、その直後のこと。敵のど真ん中で暴れ回る小⑤A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)が、ホブゴブリン隊長の特徴:連携打撃による大ダメージを何回もモロに受けてHPが0に!! 倒れてしまいます。

K子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)が援護射撃をしつつ、Master担当:NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)が治癒の呪文キュア・ウーンズで回復を試みました。

 

意外にも手強い相手の攻撃により意識不明の重傷者が…

 

ファイター二人の攻撃ロールとダメージロールの出目は冴えまくっているのに、それに負けじとDMの操るホブゴブリン達も出目の良さを炸裂させてきます。

PL達は相談し合い、出し惜しみなく、特徴:怒涛のアクション、呪文などを繰り出し、各自HP一桁の大ピンチに陥りながらも、どうにか輸送部隊を壊滅させることに成功したのでした。

 

Master担当:NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「さすがに全員の状態がまずいので、いったん人間の軍本部に戻り、大休憩やら回復を行いたいです」

DM「了解しました。では、一旦、街に戻ることにしますね」

 

ここにて午前の部終了。昼食の時間を取り、再びゲームは再開されます――。

 

 

■シーン4.前線キャンプを襲撃せよ!

DM「君たちはひと晩休み全回復しました。残り時間がどんどん迫ってきています。さて、軍からの情報をもとに、最後となる三つ目の目的地、前線キャンプに忍び込みました。いくつかのテントが張られているキャンプ地はほぼがら空きのように見えます。中央の巨大テントの出入り口に残って見張っているらしい2体のホブゴブリン兵士がいるばかり、他からはモンスターの気配は感じられません。もちろん、隠れ潜んでいる可能性は否定できませんが」

小⑤A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「みんなどこに行ってしまったのかな?」

DM「街の人間軍との戦いでしょうね」

PL一同「ホブゴブリンの見張りをまずは何とかしたいなぁ。小さなテントとかを利用して、コッソリ近付いていけませんか?」

DM「できそうです。では、皆さん、技能〈隠密〉判定をお願いします」

 

便宜上、茶色いタイル=テントと言うことになっております。

 

何と言うことでしょう。戦いになると出目の良さがさく裂するのに、隠密行為判定になると目がまったく揮わない今回の冒険者一行。作戦は上手くいかず、見張りに気付かれ、あっという間に戦闘に突入することになってしまいました。

それでも戦闘になると女性ファイター二人が大きな目を連続で出すことに成功、大して時間をかけずに見張り2体を倒すことに成功します。

 

Master担当:NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「大きなテントに行く前に、小さなテントの方を調べません?」

女性陣「了解です」

DM「周囲の小テントは問題なく、簡単に忍び込めます。誰もいません」

Master担当:NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「テントの中を細かくチェックしていきましょう」

DM「手前の小さなテントはいずれも無人で、たくさんの武器類があったり、机の上に地図やら計画書の様なものがあります。持って帰れば街にとって有益な情報になりそうですよ」

PC一同「勿論、頂けそうなものはいただきますッ!!( ̄― ̄)ニヤリ( ̄― ̄)ニヤリ( ̄― ̄)ニヤリ」

 

 

捜索を終えると、冒険者たちは最後に残った中央の巨大テントのそばに向かいました。

中を覗き込むと、(案の定)キャンプのリーダー格の巨体ホブゴブリン隊長、それに操られる2体の大きなカマドウマのような虫型モンスターが出迎えてきます。

 

Master担当:NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「うわぁ。このピョンピョン虫わぁ~Σ(・ω・ノ)ノ! マスター、虫についての知識は我々にありますかねぇ?!(←正体に気がついているプレイヤー発言)」

DM「あることにして良いですよ。虫の正体はラスト・モンスターです。あなた達の鉄製の武器や防具を腐らせて使い物にならなくさせる攻撃能力を持っています!」

PL一同「うわぁ、それは嫌ですね・・・⤵」

DM「ホブゴブリンのキャンプリーダーは配下モンスターに命令を下しつつ、自らも戦闘に参加してきます」

PL一同「今日のシナリオ最後の戦いですねッ!!」

 

本シナリオ最後の戦いだ!!

 

お互いに出し惜しみなしの戦いが繰り広げられます。冒険者チームの、呪文や特徴の連続使用攻撃、敵側ボスの特徴:連携打撃、ラスト・モンスターの特徴:金属腐食や触覚攻撃(先ほど述べたようにPCの金属製の武具が錆びついて役に立たなくなっていく恐るべき攻撃手段)!!

PC達の防具によるAC値が徐々に落ちていく中、お互いにすごい勢いでダメージが飛び交いHPがガリガリと削られていきます。「このままではまずいのでは?!」と焦り出すPL一同。

その時、戦闘中に今まで目立った活躍を見せていなかったMaster担当:NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)に光り輝くスポットライトが当たります。

 

Master担当:NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「おおお! 攻撃ロールで20の目がッッッ!!」

女性陣「クリティカル! おおおーーーーッ!!(`・ω・´)b(`・ω・´)b」

Master担当:NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「遂にこの時が来たッ! ようし、ダメージ判定、行きます! 1度目のロール・・・(ダイスをコロコロ~)・・・・出目・・・“1”?! まだまだ!! 2度目のダメージロールは・・・(ダイスをコロコロ~)・・・出目・・・“1”?! 修正入れて合計ダメージ、4点です・・・・Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン」

K子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)「えええぇ?!⤵(-_-;」

小⑤A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)「ショボッ?! なんだよー、もぅー、しっかりしてよー、たく~ッ、ピンチなのにさぁ~ ┐(´д`)┌ヤレヤレ」

Master担当:NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)「申し訳ない・・・(m´・ω・`)m ゴメン…」

 

 

この後、なんとかラスト・モンスター2体を退治。

残るホブゴブリン隊長に立ち向かうも、小⑤A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)、続いてMaster担当:NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ)が更なるダメージを受けHP0になり倒れてしまいます。

 

重体の意識不明者二名「(心の声)ニコル、早く何とかしてくれ~?!?!?!( ;∀;)( ;∀;)」

K子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)「責任重大?! 攻撃しますッ!!(;^ω^)エイッ」

 

本日、高いダイスの目を出し続けているK子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)は期待通りの大活躍を見せ、どうにかこうにかギリギリで、ホブゴブリンリーダーを倒すことに成功したのでした。

倒れていたふたりもHPを回復。一行はキャンプ地を破壊、最後には火を放つなどしてすべて使い物にならなくさせると、街へと帰還したのです。

 

 

■エピローグ

DM「君たちの活躍もあり、街の軍隊はホブゴブリン軍の脅威を退けたのでした。街は救われたのです! おめでとう!」

PL一同「良かった、良かった~ε-(´∀`*)ホッ。中盤以降はどうなることかとヒヤヒヤでしたが・・・(;^_^A」

 

街からの報酬は平等に分配。入手したものの要らないアイテムは売り払い、その代金も平等に分配。

冒険中に手に入れた魔法アイテムに関してだけはPL間で奪い合い発言が勃発(;^_^A 公平を期すために20面ダイス勝負(←高い目を出した者から好きなものをGETできる)が提案され、勝負の末、それぞれの手に欲しい物が行き渡ったのでありました。

 

彼らは次の冒険を求め、また旅立ちます――。

 

 今回入手した経験点:一人1250点

 財宝類:報酬一人1026gp

 

  小⑤A子さんPCファイター・スイミー(ヒューマン)

   ディノサウルス・センティネル・シールド

   プレート(←持ち金に報酬を足したもので購入)

 

  K子さんPCファイター・ニコル(ハーフリング・スタウト)

   ストーン・オヴ・グッドラック

   プレート(←持ち金に報酬を足したもので購入)

 

  NさんPCクレリック・ダタク(ヒルドワーフ

   ウォーハンマー+1

   シールド+1

   チェインメイル+1(←スイミーのお下がり)

 

………to be continued !!