参加者は、Nさん、Kさん、メンバー募集を見て見学しに来てくださった方、そしてMaster。
DMは、リーダーMasterが担当。
プレイ時間は、9時30分~16時00分でした。
PCのパーティ構成は次の通りで、全員7レベル冒険者です。
・NさんPCウィザード・モラウ(ヒューマン)
・KさんPCパラディン・シルヴァー(ヒューマン)
・見学者さん担当ファイター・ダングリム(マウンテン・ドワーフ)
・NPCローグ・エレヴァン(ハイ・エルフ)
(不参加の方のPCはNPC扱いになり、誰を連れていくかは皆さんで話し合って決めます。勿論、プレイヤーが参加された時にはPCに戻ってもらいます)。
連続ストーリー物キャンペーンと言うことで、前回のストーリーの終わり部分からすぐつながる形で今回は始まります。
傷つき疲れ果てたギャルドン警備隊長の傷が回復するまでと、ダガーフォードの街へ戻る旅は一週間延期されました。彼の話によると、護衛団を壊滅させたのは、闇夜に紛れて奇襲攻撃を仕掛けてきたドラウの一団だったとのこと。
冒険者達は万が一を考え、一週間の間、ウルガン修道院付近のパトロールにあたります。ドラウの姿は見かけませんでしたが、周囲を見て歩く中で謎の石碑群を見つけました。調べると、今は失われた謎の古代魔法が封じ込められたもので、ウルガン修道院にドラウが近付けないようにする障壁を、修道院を取り囲むようにして張り巡らせているモノだと判明します。作られた年代はかなり古く、ウルガン修道院の原型となった謎の古城が建てられたであろう時代と合致するようでした。勿論、誰が、どうして設置したのかは、古城の正体同様不明のままになります。
一週間後、修道女の治癒魔法や手厚い介抱を受けたことからギャルドン警備隊長の傷もかなり癒え、一行は出発しました。
ディアベル嬢、ギャルドン警備隊長、流れ者の女農夫マヤン、マヤンの10匹のブタが乗せられた荷馬車、ディアベル嬢の大切な身の回りの品々(一番目立つのは、古城時代から残されていた豪華な巨大三面鏡で、これは2年前、健在だった頃のニーチェ修道院長からディアベル嬢が譲り受けたモノらしい)を乗せた荷馬車、を守りながらの旅を冒険者は続けます。
ディアベル嬢「この三面鏡は、今となってはニーチェ修道院長様の形見ともいうべき大切な品です! 傷付けないよう、気を付けて運びなさいッ!」
PC一同「(ディアベル嬢の部屋から荷馬車まで運ぶのを手伝わせられた上に怒鳴られ、チッ!)」みたいな。
旅の途中で立ち寄った森の中の野営の時のこと。予想していたドラウ達の奇襲をPC一行は受けました。
何とか払い除けようとしていたところ、ドラウの更なる魔術師軍団が現れ、謎の超強制テレポート呪文がPCや護衛主達に炸裂、馬車もろとも、有無を言わさず一行は真っ暗闇のどこかへと吹き飛ばされ、意識を失ってしまいます。
気が付いた冒険者達は、どこかの牢獄に入れられていました。牢獄の中は不思議な光るキノコが生えているだけの殺風景なところで、側にいるのは女農夫マヤンのみ。ディアベル嬢とギャルドン警備隊長の姿がありません。
PC一同「やばい、二人はどこ行った?! すぐ隣の牢屋か?!」
農夫マヤン「おらの大切な、可愛いブタちゃん達はどこさいった?! すぐ隣の牢屋か?!」
暗闇の中、牢屋を見張っているのはドラウ兵士2名でした。
どうにか逃げ出せないものかと思案に暮れていたところ、突如、救いの手が差し伸べられます。こっそりと現れた、暗闇色のローブ姿の、人間の初老の女性が、ドラウ達から勝手に拝借してきた牢屋の合鍵やら、暗闇を見渡せる魔法の指輪などをPC達に手渡してきたのです。
暗闇色のローブの女性「ここはかの悪名高きアンダーダークです。私も元は地上の人間で、ここから逃げ出す術を探しています。あなた達もそうなのでしょう? 時期を見てそのうち落ち合いましょう・・・」
彼女はそう言い残し、顔も見せずに姿を消しました。
冒険者達は知らない人物のはずなのに、何故かどこか懐かしい感じを受けます。
PC一同「またまた謎の人物登場だ・・・なにやら懐かしい気もしたが、一体誰なんだろうか・・・???」
牢獄を脱出した冒険者達は、離れ離れになったディアベル嬢とギャルドン警備隊長、そして10匹のブタを探しつつ、地下の牢獄区画、その上にあるドラウの小砦を巡り情報収集しながら冒険を続けます。
以下、謎をはらみながらも入手した重要な情報の一部です。
・どんな理由からなのかは不明だが、ここのドラウ達はブタを酷く憎み、逃げ出した10匹のブタをすべて殺そうと探している。
・ここはドラウの、地方の小砦で、もともとは西にある地下水湖の更にその向こう側にあるドゥエルガル砦兼鍛冶場の脅威を見張るために建造された。
・そこのドゥエルガル達は〈あいつ〉の配下にあり、〈あいつ〉とはこの一帯を支配下に置く為の恐ろしい画策をしており、かつては戦を生みドラウの同胞を多く殺した。本国ならびにこの砦のドラウ達は〈あいつ〉に復讐を誓っている。
・後に判明したことだが、〈あいつ〉は地上世界侵攻も考えており、その本拠地とすべく、地上のへんぴな土地に(カモフラージュの意味からわざと古臭い)城を建て、そこに隠れ住んでいた。ドラウが近付けないよう、ドラウのみに反応する障壁を発する石碑でその城を守らせて。
・2年前、修道女達がそこに住み着くことになったのだが、〈あいつ〉はそれすら逆手に取り、修道女達をも利用し始めたのである。
・砦のドラウ達はウルガン修道院を見張ることも仕事とした。修道院を出入りする人間達をチェックし、少しでも怪しい者は密かに捕え、拷問にかけ、〈あいつ〉自身が化けているならその正体を見破り、配下のようなら〈あいつ〉を探し出す手立てとすることにしたのだ。
・砦のいくつかある牢獄にて、1体は死体、1体は交渉に応じようとしない頑固なドゥエルガルと出会った。どうやら彼らは地下水湖向こうのドゥエルガル砦の者で、つい先日、何らかの目的を持ってこちら岸に侵入してきたところをドラウ達に捕えられたらしい。
・ブタは既に7匹殺されてしまった。残りの3匹はディアベル嬢と共に、ディアベル嬢の荷馬車で逃げ続けているらしい。
プレイヤー一同「〈あいつ〉って、前回倒した草色のローブの人物っしょ? ニーチェ修道院長を2年前に殺して入れ替わっていた鬼女。ん・・・、違うの???」
PC達と農夫マヤンは、自分達とは別に捕えられていたギャルドン警備隊長を救助。
その後、更なる情報を砦内にて収集し、ディアベル嬢が西の地下水湖方面を逃げ続けていることを知ります。そして、砦のドラウ達も今しがた捜索に出始めたことに気が付きました。
PC一同「これはやばい、早いところ助けに向かおうぜ!」
冒険者達は砦を脱出し、地下水湖方面に駆けつけますが、なんとディアベル嬢はドゥエルガル達の大型船に荷馬車ごとさらわれ、既に姿を消していたのです。Σ(゚д゚lll)ガーン
それを取り逃してしまった怒れるドラウ達と一行は鉢合わせになり、戦闘となりました。
その一派を倒したのもつかの間、次々に押し寄せてくる砦の別動隊の姿を見て、
PC一同「これはきりがないぜ?! やばいんじゃないか・・・?!」
と青ざめる冒険者に救いの手を伸ばしたのは、ボートに乗り駆けつけた、牢獄からも救い出してくれた例の謎のローブの人物、地上の初老の女性だったのです。
オオウ、ラストノヒキデサイトウジョウデスヨΣ(・ω・ノ)ノ!
後続のドラウ達の追っ手が届かないほどの沖まで逃げ切ったところで、彼女が冒険者達に「改めて、初めまして」と言葉をかけてきました。
フードを取り払い、見せてきたその顔に、全員してギョッとなります。なんとその顔は、前回の冒険の最後に倒したはずの、謎の一団のボスと思わしき草色のローブの人物こと、ウルガン修道院のニーチェ修道院長だったのです・・・!?
と、チョー気になるところで次回につ・づ・く。
今回の冒険点は一人2000点。で、なんと報酬はなし・・・!! 実は色々なところにお金やマジック・アイテムが隠されていたのですが、プレイヤーの皆さん、捜索系の判定に失敗したり、あまりにも「当たり前のところに隠されていた」せいか、見事なまでに見落としながら話を進めて行ってしまったんですよ。
ナントΣ(゚д゚lll)ガーン